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株式投資とリスク分散できる?金ETFのメリットと注意点
新型コロナの影響で株価が大きく下がったことにより、株式投資を始める人が増えている。投資のリスクを抑えるうえで重要なのは、分散投資だ。値動きが異なる資産を複数保有することで、値下がりによる損失の分散を図れるからである。
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■株式投資とリスク分散できる資産は「金」
株式とリスク分散できる資産の1つとされるのが金だ。金は、有価証券に投資する株式とは異なり、現物資産に投資を行う。そのため、有事の際は株式などを売却して金を購入する投資家が多く、株式と金は逆の値動きをする。値動きが異なる株式と金を併せて保有することで、リスク分散の効果を目指せるのだ。
■金への投資ができる「金ETF」
金への投資手段の1つに、金ETFがある。金ETFとは、金を投資対象とする上場投資信託だ。金ETFのメリットを、以下に3つ紹介する。
●メリット1:手数料が低く少額から投資できる
金ETFのメリットは、手数料が安い点だ。ETFの投資で必要な手数料は、証券会社に支払う売買手数料および、保有中にファンドに対し支払う信託報酬である。市場に上場する金ETFは、投資家が直接取引をするため信託報酬が低い。例えば、三菱UFJ信託が運用する純金上場信託の信託報酬は、年率0.4%(税別)となっている。
また、金ETFは少額から投資できるのも特徴だ。1口から購入できるため、5,000~1万円程度で購入できるファンドも多い。
●メリット2: 株式と同様の取引が可能
金ETFは市場に上場されているため、株式と同様の取引ができる。市場が開いている時間であればリアルタイムの価格で売買できるほか、一日で複数回売買することも可能である。
●メリット3:金に換えられるファンドも
金ETFには、一定の条件のもと受益権を金に交換できるファンドもある。ETFとして運用することで、保管場所やセキュリティを気にせず金資産を増やすことができるだろう。
■金ETFの注意点
金ETFの運用には、いくつかの注意点もある。
●注意点1:配当金や分配金は出ない
金ETFは、株式や投資信託のような配当金や分配金は支払われない。価格の値上がりによる利益を目指すため、売買時の価格によっては元本割れする可能性がある点は知っておこう。
●注意点2:金に換えるには手数料がかかる
受益権を現物の金に換えるには、所定の手数料がかかる。また、一定以上の口数が必要な点や、指定された証券会社での交換に限られる点には注意が必要だ。
■金ETFを利用して、分散投資を目指そう
新型コロナにより、株式相場の値動きが大きくなっている。新型コロナが終息するまでは、株価が落ち着かない可能性もあるだろう。どのような局面でも対応できるよう、金ETFを利用した分散投資をしてはいかがだろうか。(記事:yamamoto・記事一覧を見る)
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