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スーアンダーカバー 2020-21年秋冬コレクション - 可愛く、怖く……“浸食”された服
記事提供元:ファッションプレス
スーアンダーカバー(SueUNDERCOVER)の2020-21年秋冬コレクションは“浸食”をイメージ。スーアンダーカバーらしい女性らしさ、キュートさ、そして相反するダークさを織り交ぜながら、そのイメージを完成させていく。
■穏やかであたたかい“浸食”
“浸食”というと、どこか不穏なイメージだが、スーアンダーカバーの“浸食”は時に穏やかであたたかく、時に個性にもなる。トップスはボアが加わることで、ソフトなイメージを纏う。ロングスカートはチュールのレイヤードによって、センシュアルなニュアンスも加味した。
フェイクファージャケットは、前から見ればその通りだが、後ろから見るとじわじわとボーダーニットに覆われている。クラシックチェックのコートは、ブルゾンの袖が取り付けられ、リボンタイのシャツはフロントがニットカーディガンと組み合わせられた。こうした手法は、本来ならハイブリッドやドッキングといった言葉を表現として当てはめるのだろうが、今季だけはすべて“浸食”に由来している。
■“浸食”がみせるダークな一面
もっと細やかなところに目を向ければ、違ったイメージ像が浮かび上がる。ニットのヘムラインは、ほころんだような加工によって、ダークな一面を垣間見せる。ティアードワンピースのショルダーラインは前にずらされ、後ろからの生地がじわじわと覆いかぶさるような違和感で、今季のテーマをほのめかしている。
スーアンダーカバーお馴染みのキッチュなプリントも今季らしさを示唆し、愛らしい猫のプリントは、まるで爪でひっかいたように描かれている。
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