イオン、火災で焼失の首里城再建へ沖縄美ら海財団に6200万円を寄贈

2020年4月9日 07:48

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首里城公園管理センターで開かれた寄付金贈呈式(イオン発表資料より)

首里城公園管理センターで開かれた寄付金贈呈式(イオン発表資料より)[写真拡大]

 イオンは、2019年の火災で正殿や北殿、南殿などが消失した沖縄県那覇市の世界遺産・首里城再建に向け、沖縄美ら海財団の首里城基金へ約6,220万円を寄贈した。イオンは首里城の再建支援に5年間で5億円の支出を沖縄県に約束しており、今後も支援を継続する。

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 今回寄贈したのは、全国のイオン店舗などで2019年11月の1カ月間、沖縄県内のイオン琉球の店舗で2019年11月から2月末まで実施した募金約4,760万円と、2010年から首里城関係の文化遺産収集などの目的で進めている電子マネー「首里城WAON」を通じた支援金約1,460万円の合計約6,220万円。

 贈呈式は那覇市の首里城公園管理センターで開かれ、イオン琉球の佐方圭二社長が沖縄美ら海財団の花城良廣理事長に募金と支援金を手渡した。

 イオンは火災直後の2019年11月、イオン首里城復興プロジェクトを立ち上げ、イオングループの店舗、事業所など約2,100カ所で再建に充てる募金を集めると発表。イオンワンパーセントクラブの横尾博理事長が沖縄県庁に玉城デニー知事を訪ね、プロジェクトの趣意書を手渡して5年間で5億円の寄付を約束していた。

 イオングループは九州のご当地WAON21種類で2019年12月、首里城復興支援に向けたプロジェクトも実施。期間中の利用金額の0.1%に当たる約360万円を2月、沖縄美ら海財団に贈っている。

 首里城はかつて、海外貿易の拠点だった那覇港を見下ろす丘の上にある琉球王国の城趾で、2000年に「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」として世界遺産に登録された。正殿などの建築物とそこに至る門などが30年かけて再建され、都市公園の国営沖縄記念公園首里城地区になっているが、2019年10月の火災で正殿、北殿、南殿など主要6棟が全焼した。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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