政府、3代目500円硬貨発行後は速やかな2代目からの移行を呼びかけ

2020年4月1日 19:53

印刷

記事提供元:スラド

 Anonymous Coward曰く、

 4月1日、政府は2021年度上期に「3代目500円硬貨」が発行されたのち「2代目500円硬貨」の使用を終了するよう国民に呼びかけた。2代目を使用し続けることは、セキュリティ上のリスクがあるという。2代目の延長サポート終了日は未定。

 初代から2代目への切り替え時は、変造500ウォン硬貨など大規模なゼロデイ攻撃が発生していた。このため、多くの自動販売機や自動券売機で初代の取り扱いが中止され、2代目への対応が完了するまで500円硬貨が使用できない期間が発生した。結果的に、初代は自販機で使えない不便な存在となったことにより急速に市中の流通量を減らした。

 3代目への切り替えが速やかに完了するかは、セルフレジや硬貨対応ATMがいつ2代目のサポートを終了するかにかかっていると関係者はみている。旧札のサポート状況を調べるためタレコミ子がとある銀行のATMで聖徳太子の一万円札が入金できるか確認したところ、投入口の幅が足りず使用できなかった。窓口では入金でき、それをネットバンキングで他行へ振込みすることもできた。ネットバンキングは旧札をサポートしていて、とても便利だ。

 チーズおかきこと3代目は、500円硬貨史上、最高のセキュリティをお届けするとしているが、国民からは「新500円玉、結構でかいな」という声も寄せられている。とはいえ、とあるマナー講師によると旧硬貨による支払いはマナー違反であるため、遅かれ早かれ置き換わるだろう。

 500円硬貨に関する呼びかけに合わせて、紙幣に関するセキュリティの説明も行われた。近年、全国の中学二年生から「郵便物の不可視インクが発光するブラックライトを紙幣に照射しても発光しない、偽札ではないか」という問い合わせが急増しているという。このような場合、紫外線の波長が不適切である可能性が高いという。紙幣の不可視インクは、波長が375nm〜365nm程度でないときれいに発光しない(波長による違い紫外線波長375nmと400nmの比較)。

 LEDブラックライトとして数百円で売られているものは400nm程度であることが多く、375nmの物は数千円程度するため、間違って購入してしまうことが多いようだ。全国の中学二年生の方は、ブラックライト購入時の参考にしてほしい。UVカットゴーグルの用意も忘れずに。

 スラドのコメントを読む | エイプリルフール

 関連ストーリー:
日本銀行、五輪記念紙幣として零万円札の発行を計画 2018年04月01日
日本政府、デフレ脱却に向けて100円を90円にするデノミ実施へ 2016年04月01日
曰本の新通貨、額面+税に 2016年04月01日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事