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3月第3週のドル円は、先月高値を超えられず上値を固める展開が見られた。
【前週は】【ドル円・3月第3週】買い場が不透明、売りは勢いに難あり【テクニカル分析】
前週のシナリオ「先週の上昇幅を突発的に下げる展開」が現実化したと言えるだろう。
【ドル円・3月第3週】買い場が不透明、売りは勢いに難あり【テクニカル分析】
先週のドル円について、「上昇の勢いは衰え、売り手優位の展開が見える」このような結論となった
●マクロ環境のドル円
●ミクロ環境のドル円
本記事では、ローソク足チャートからテクニカル分析を行い、ドル円の今週の展望を考える。
【マクロ環境】トレンドラインを再確認「超えられない壁」
●月足は現状「上髭」
●陰線に変わるまで約50pips
●一方で下髭も長い
ドル円の月足からマクロ環境を見る。現状はトレンドラインに上値を抑えられる展開だ。
後ほど日足レベルまで、直近のミクロ環境も解説するが、こののトレンドラインの上値を抑える作用は値動きから「強さを増している」と言える。
3月の月足が、陰線に変わるまで約50pipsであり、ここ数日間で1円幅のボラティリティも多い事から月足が陰線となる可能性は十分あり得るだろう。
マクロ環境で注視したいのは、やはり先月の月足だ。上髭が著しく長い「ピンバー」のプライスアクションを形成している。
つまり、このローソク足は売りシグナルとして認識されやすい。これに加えて、今月の月足が陰線で確定すれば「売り手の勢いは増す」といったシナリオが想定できる。
【ミクロ環境】上値の信頼性と下値の不信感
●ディセンディング・トライアングルの形を保つ
●上値は常に教科書通りのパターン
●下値は買われるも、上げ方に不信感
1つ時間足を落とし、週足に目を向ければ、トレンドラインの作用を明確に確認できる。
長らくトレンドラインを超えられず、下向きの三角持ち合い「ディセンディング・トライアングル」。この形は前週に引き続き崩れていない。
マクロ環境のテクニカルは現状は、下方向に相場が向かうと分析できる。
3月は、市場の取引日が残り2日間。やはり、注目したいのは水平線(水色ライン)への5度目のトライである。
先週の値動きで、上値に関しては4度目のトライ失敗が確定した。対局は、5度目の下値に向かう展開だ。
現状は、上値は下げる展開を予期しやすく、当然ながら相場参加者は「売りやすい」と考えるのが妥当だ。その理由は、トレンドラインを軸に形成される値動きから分析できる。
数年単位でドル円は、トレンドレインに接すると明確にチャートパターンを形成してきた。
左から順に以下の形を日足で形成してきた。
●「平行チャンネル」
●「ディセンディング・トライアングル」
●「ダブルトップ」
つまり、相場参加者も売り注文を投げるにあたり心理的に抵抗は少ない。実際に、上値を抑えた後の展開としては下落スピードも早い展開を見せている。
実際にドル円をトレードしていれば、トレンドラインに触れる→急落の値動きは「アップルショック」「コロナウィルス関連の報道」と連動しいると分かるだろう。
一方で下値に関しては、チャートパターンの形成なく、常に緩やかな反発が見られてきた。
過去3回の水平線に対する反発は、トレンドラインまでの上昇角が緩い。数カ月の時間を要してトレンドラインを目指している。
日足チャートを簡略化してみると、よりドル円相場の衰えを理解できるだろう。
上記のチャートでは、初回の上値から直近の上値(赤矢印)の区間で上昇トレンドの角度が緩やかに変わっている。
つまり、常に上値を目指すと上昇の圧力低下が分析できるのだ。現状のドル円はやはり弱気相場へ向かう可能性が高い。
【ドル円】今週のキーポイント
●3月の月足が陰線で確定
●月初の高値水準まで力強く戻す
●104円前半までの下降トレンド
今週のドル円では、上記の3通りのシナリオを想定したい。
直近ではボラティリティが大きく、方向性を見いだせば利益の期待値は大きい相場だ。テクニカル分析上は、下値を試す可能性が高いと言える。
一方で、売り注文が入り易い環境なら、逆行した場合にロスカット注文による高騰も想定できる。
リスクの大きい相場だからこそ、損失を限定する基本の考え方を大事に今週もドル円の取引に望みたい。(記事:ゆうき@FX系ライター・記事一覧を見る)
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