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2月の百貨店とショッピングセンター売上、新型コロナ影響で5カ月連続マイナス
2月の百貨店とショッピングセンターの売上高が発表され、新型コロナウィルスの影響により来店客数が減少したことで、どちらも5カ月連続で前年割れとなったことが分かった。
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■2月の売上高は5カ月連続で前年割れ
24日、日本百貨店協会が2月の全国百貨店売上高を発表した。2020年2月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比12.2%減の3,661億2,746万8,000円となり、19年10月から5カ月連続で前年割れとなった。新型コロナウィルスの影響拡大による入店客数が約1割減となったほか、中国政府の団体海外旅行の禁止、昨年2月だった春節が1月になったこと、暖冬による冬物商材の動きの鈍さなどが影響した。
■札幌と大阪で2割超のマイナス
商品別ではサービス(前年同月比:0.7%増、以下同じ)とその他(9.1%増)のみ前年を上回ったものの、ほかは全て前年割だった。衣料品(15.9%減)、身のまわり品(16.7%減)、雑貨(18.9%減)、家庭商品(15.4%減)、食堂・喫茶(13.5%減)、商品券(15.7%減)で2桁のマイナスだったが、食料品(3.5%減)は1桁のマイナスに留まった。
都市別では仙台(0.2%増)のみが前年を上回り、横浜(7.2%減)が1桁のマイナスに留まったものの、ほかはいずれも2桁のマイナス。特に札幌(25.8%減)、大阪(21.0%減)でマイナス幅が大きかった。都市以外の地区では四国(12.9%減)と九州(10.9%減)で2桁のマイナス幅となったが、その他の地区では1桁のマイナス幅に留まっている。
■SCも5カ月連続で前年割れ
同日、日本ショッピングセンター協会が2月のSC販売統計調査報告を発表した。2020年2月のSC総合売上高は前年同月比3.3%減の4,255億6,306万5,000円となり、百貨店同様に5カ月連続で前年割れとなった。
新型コロナウィルスの影響による客数減、飲食、シネマ、旅行、マッサージ、エステなどのサービスが不振だった一方、マスク、消毒液、トイレットペーパーなどの医薬品や日用雑貨に加えて食品の売上は増加した。
■生活必需品などでキーテナントがマイナス幅縮小
テナントの売上高は前年同月比3.8%減の3,341億8,145万1,000円、キーテナントは同1.4%減の913億8,161万4,000円となり、どちらも5カ月連続で前年割れだった。ただしキーテナントのマイナス幅は1月の2.6%減から小さくなっており、生活必需品や食料品の需要が堅調だったことが影響した。
大都市や地域別では前年のリニューアル効果が続いた仙台市(前年同月比:5.2%増、以下同じ)のみ前年を上回ったが、そのほかの都市や地域は全て前年割だった。特に大都市では札幌市(13.2%減)、その他の地域では北海道(19.2%減)、中部(8.7%減)でマイナス幅が大きかった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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