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世界の自動車メーカーが人工呼吸器生産を支援 新型コロナ対策へ新たな動き
各国の自動車メーカーが人工呼吸器生産をサポートするという意外な動きが見られる。新型コロナウイルス蔓延による医療現場の疲弊が懸念される中、米ビッグ3の一角であるGM(ゼネラル・モーターズ)をはじめ、自動車業界も新型コロナウイルス解決に乗り出す動向が明らかになった。
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21日時点で、世界における新型コロナウイルス感染者は25万人、死者は1万人を超えており、特にアメリカやイタリアなどで、重症患者の処置に必要な人工呼吸器の不足が問題となっている。米ビッグ3であるGM、FCA(フィアット・クライスラー)、フォード・モーターも工場での新型コロナウイルス感染の判明などを受け、18日に3月末までの全米における工場閉鎖を発表した。
しかし20日には、GMが米医療機器メーカーのベンテック・ライフ・システムズとの提携により、人工呼吸器増産のサポートを表明。GMのメアリー・バーラCEOによると、人工呼吸器の製造や流通ルート確保をめぐるノウハウの共有により、新型コロナウイルス関連の医療支援を行うという。バーラCEOはドナルド・トランプ米大統領に対しても、人工呼吸器に限らない医療器具生産を目的とした工場利用に関する調査開始を報告するなど、医療業界進出の姿勢をアピールしている。
人工呼吸器生産をめぐるサポートはGMだけにとどまらない。アメリカではテスラのイーロン・マスクCEOもTwitterなどで人工呼吸器製造の意思を示唆。イギリスでもジャガー・ランドローバーやマクラーレンなどが同様の計画を明らかにしたほか、日本でも日産自動車が人工呼吸器業界進出に乗り出す見通しという。
新型コロナウイルスの感染者増加に対応する医療現場を後押しすべく、多くの自動車メーカーが人工呼吸器製造などのサポートに乗り出した。今回の動向が、世界を震撼させるウイルスに揺れる医療現場改善につながるか注目が集まる。
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