Mozilla、2021年初めにFirefoxのFTPサポートを削除する計画

2020年3月21日 08:38

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記事提供元:スラド

Mozillaは6月に安定版をリリース予定のFirefox 77でFTPサポートをデフォルト無効にし、2021年初めには完全に削除することを計画しているそうだ(Ghacksの記事Neowinの記事ZDNetの記事Bug 1574475)。

Firefoxでは2018年のFirefox 60で「高度な設定 (about:config)」に「network.ftp.enabled」が追加されており、これを「false」にすることでFTPを無効にできるが、デフォルトでは有効のままになっている。Firefox 77ではこのプリファレンスを使用した無効化が行われるため、ユーザーが「true」に設定しなおせばFTPは利用できる。また、Firefox ESR 78のデフォルトはFTP有効になるようだ。2021年初めに予定されている変更ではFTP関連のコードがすべて削除されるため、再度有効化することはできなくなる。FTPサポート終了の理由としては、FTPプロトコルがセキュアではないことや、Firefoxで「ftp://」はほとんど使われていないことなどが挙げられている。

Google ChromeでもFTP無効化が進められており、2020年第2四半期リリースのChrome 82でFTP関連コードとリソースを削除する計画が示されている。ただし、現在のところChrome Canary(バージョン83)やChrome Dev(バージョン82)ではフラグ(chrome://flags/#enable-ftp)でFTPの有効・無効がコントロールされる状態のままになっている。 

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