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sudoに10年以上前から存在した特権昇格の脆弱性が修正される
sudoに10年以上前から存在した脆弱性(CVE-2019-18634)が1月30日リリースのsudo 1.8.31で修正されている(sudoのアドバイザリ、 Ars Technicaの記事、 Softpediaの記事)。
この脆弱性はsudoでパスワード入力時にアスタリスク(*)を表示するオプション「pwfeedback」が有効になっている場合、ユーザーがスタックベースのバッファーオーバーフローを引き起こす可能性があるというもの。sudoが許可されていないユーザーでも実行でき、悪用することで特権のないユーザーがroot権限に昇格する可能性がある。
脆弱性の原因となるバグ自体はsudo 1.7.1~1.8.30に存在するが、sudo 1.8.26で導入された変更により、実際に悪用可能なのはsudo 1.7.1~1.8.25p1となる。pwfeedbackはアップストリームのsudoや多くのパッケージのデフォルトでは有効になっていないものの、Linux MintやElementary OSなどデフォルトで有効になっているシステムも存在するとのこと。
影響を受けるバージョンのsudoは1.8.31へのアップグレードが推奨されるが、sudoerファイルでpwfeedbackを無効にすることで悪用の回避には十分だ。pwfeedbackが有効になっているかどうかは「sudo -l」コマンドで確認できる。「Matching Defaults entries」の出力にpwfeedbackが含まれていれば有効になっているので、sudoerファイルの「Defaults pwfeedback」を「Defaults !pwfeedback」に変更すれば無効化できるとのことだ。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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