エアバス、A350型機で操縦室内の液体禁止ゾーンを定義

2020年2月9日 17:40

印刷

記事提供元:スラド

エアバスがA350型機で操縦室内の液体禁止ゾーンを定義する航空機運航マニュアル(AFM)暫定リビジョン(TR)を発行したことを受け、EU航空安全機関(EATA)が緊急の耐航空性改善命令(AD)を出し、AFM TRに従ってAFMを訂正するよう運航会社に命じた(ADThe Registerの記事Flight Globalの記事)。

同型機では2つの操縦席の間にある制御パネルの組み込まれた台に誤って液体をこぼした後、運航中にエンジンの1つが停止し、再始動することもできずに緊急着陸するトラブルが2件報告されているという。異常の原因は液体が制御パネルにこぼれたことが原因とみられ、修正が行われなければ大きな事故につながる可能性もある。そのため、エアバスではAFM TRで操縦室内の液体禁止ゾーンを定義し、誤って液体をこぼした場合の対応を追加したほか、操縦室内での液体の扱いに関する航空会社への通達も発行したとのこと。

操縦室内で液体をこぼしたことによる緊急着陸はエアバスA330でも昨年発生しているが、こちらは電子回路の短絡・過熱による発煙が原因であり、エンジンの問題は報告されていない。 

スラドのコメントを読む | デベロッパーセクション | ハードウェア | セキュリティ | Java | idle | 交通

 関連ストーリー:
機長のコーヒーがこぼれて緊急着陸したエアバスA330 2019年09月15日
カンタス航空、米国とオーストラリアを結ぶ旅客便でバイオ燃料を使用 2018年02月02日
日本航空、エアバス機を初めて導入 2013年10月10日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事