退屈な単語学習にさようなら フラッシュカードを使った英単語の覚え方

2020年2月2日 19:28

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 語彙力は、すべての英語学習者が直面する悩みと言ってもよいだろう。ただ、分厚い単語帳を1ページずつ覚えていくような根気のいる作業に辟易している人も少なくないはずだ。そこで、単語帳よりもっと簡単に英語の語彙力をアップするための学習方法を紹介したい。

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■ほとんどの人は圧倒的な語彙不足

 高校までに習う英単語の総数は4,000~5,000語とされている。正直、このレベルでは圧倒的に語彙不足と言ってよいだろう。英検1級合格に必要な単語数が1万~1万5,000語とされていることから考えても明らかだ。

 この足りない部分を埋めるには、あと5,000~1万語プラスする必要がある。それほど大量の英単語を覚えるとなると、膨大な時間と労力が必要だと思うかもしれない。ところがフラッシュカードを使えば、それほど苦労せずとも短期間で覚えることは可能だ。

■暗記の苦労から解放してくれるフラッシュカード

 フラッシュカードと言われてピンとこない人でも、「単語カード」と言うとわかりやすいだろう。カードの片面に覚えたい英単語を書き、裏面にその単語の意味を書いて、カードを裏返すだけで素早く意味を確認できるようにしたカードのことだ。

1枚1秒ほどのスピードでカードを素早くフラッシュするという意味で、この名前が付いた。フラッシュカードは幼児教育にも取り入れられており、反応速度を向上させるのに最適な教材なのである。

 フラッシュカード自体は昔からある学習手段で、物珍しいものではないかもしれない。電車などで受験生がめくっている姿を見かけることもよくあるだろう。

 ただ、ここでおすすめしたいのは、そういった従来の紙のフラッシュカードではない。紙のようにかさばらず、カードの入れ替えも簡単なスマホアプリを使ってほしいのだ。フラッシュカードアプリがあれば、わずかなスキマ時間が語彙力アップの時間に早変わりする。

■おすすめは「Flashcards Deluxe」

 フラッシュカードアプリにはさまざまな種類がある。無料で使えるものも多いが、本格的に取り組みたい人には「Flashcards Deluxe」という有料アプリがおすすめだ。

 作成できるカードの多さに加えて、カスタマイズの自由度がとにかく高い。画像を挿入することも簡単なので、単語の意味と関連した印象的な画像を組み合わせることもできる。

 自分が実際に出会った単語を登録すれば、学習のたびに最初に出会ったイメージを思い出すことにもつながるため、与えられた単語を機械的に覚えていく市販の単語帳よりも記憶への定着ははるかによくなるだろう。

 アメリカ人が開発したアプリということもあって、初心者には多少とっつきづらい面があるかもしれない。だが、Flashcards Deluxeを使いこなせるようになれば、無味乾燥でつらいだけだったこれまでの単語学習のイメージが変わることは、間違いない。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る

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