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東京五輪・パラ代表選手団の公式服装発表 初の同一デザイン
日本オリンピック委員会(JOC)と日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会(JPC)、AOKIは23日、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」の日本代表選手団公式服を発表した。開会式用(写真)と式典用の2種で、いずれもオリンピック・とパラリンピック初の同一デザインを採用している。
公式服装は、JOC、JPCから提示されたコンセプト「ニッポンを纏(まと)う」をもとにAOKIが製作。細部に至る素材や色柄で「東京2020大会の価値の発信」「歴史と伝統の継承」「国民との一体感」を表現した。選手一人ひとりのパーソナルオーダーとなる。
開会式用は白ジャケットに赤ボトムの日の丸カラーが基調で、1964年大会から続く“赤いジャケットと白いパンツ”を逆転させている。
ジャケットは日本古来の伝統柄「工字繋(つな)ぎ」を陰影でプリント。ストレッチ性と通気性、防シワ性を併せ持った生地を使用した。式典用のジャケットは、夏に快適な麻100%糸を使用。ニット地に編み上げることで可動性と通気性を高めるとともに、裏地もキュプラ100%にしてひんやりとした肌触りを実現した。
色はジャケットが光沢ある紺、ボトムは白。男性はノータックパンツとワンタックパンツから、女性はパンツとキュロットから体型や好みに合わせたスタイルを選択できる。
■技術役員用のウエアも決定
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は同日、大会で技術役員(テクニカルオフィシャル)が着用するユニフォームを発表した。「暑さ対策、持続可能性、多様性」の3つをテーマに開発、フォーマルはAOKIホールディングス、カジュアルはアシックスがそれぞれ製作する。
暑さ対策は重要なポイント。吸汗速乾性や通気性に優れた素材と、同時にストレッチ素材を用いることで、動きやすさや着心地も配慮した。持続可能性では植物由来素材の使用や環境汚染に配慮した製造方法などを取り入れた。多様性についてはジェンダーレスの考えのもと、ユニセックスデザインを採用している。
フォーマルウエアは大会のコアグラフィックスである紅色をジャケットの裏地、ネクタイ、スカーフに使い、東京2020エンブレムのエレメントを用いて親和性を高めた。スラックススタイルに統一し、ネクタイとスカーフが自由に選べる。
カジュアルウエアは、親和性に重きを置き、大会スタッフのユニフォームと同じデザインの色違いとした。ポロシャツは両サイドのスリットを大きくするなど衣服内の温度を下げる工夫を施した。パンツは熱がこもりやすい腰部にメッシュ素材を使う。
日本郵便が発行する2019年用「東京2020大会【寄付金付】年賀はがき」の販売で集まった寄付金の配分を受けて作られた。同組織委員会は、「品格や気品を保ちながら選手を引き立てる」と評価した。
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