米疾病医療センター、電子タバコ使用による肺損傷で報告が多い4ブランド公表

2019年12月15日 21:06

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記事提供元:スラド

米疾病医療センター(CDC)は12日、電子タバコ製品使用に関連付けられた肺損傷(EVALI)に関する情報を更新し、報告数の多い電子タバコ製品4ブランドの名前を公表した(CDCの更新情報The Vergeの記事SlashGearの記事)。

EVALI患者が使用していたテトラヒドロカンナビノール(THC)含有製品は全体で152の異なる製品ブランドが報告されており、Dank Vapes (56%)とTKO (15%)、Smart Cart (13%)、Rove (12%)が最も広く使われていたブランドだという。Dank Vapesは原産国不明で、多くが偽のTHC含有製品とされる。全米で最も広く使用が報告されているDank Vapesだが、特に北東部と南部での報告が多いそうだ。一方、TKOとSmart Cartは西部での報告が多く、Roveは中西部での報告が多いとのこと。

EVALIに関連付けられるTHC含有製品は単一の製品ブランドではないとみられているが、今回のデータはそれをさらに裏付けるものとなる。なお、現在のところ電子タバコ製品に含まれるビタミンEアセテートがEVALIの原因とみられているが、他にも数多くの異なる物質や製品入手元に関する調査が続いており、原因が複数にわたる可能性もあるとのことだ。

12月10日時点のEVALI症例数は前回12月3日から118件増加して2,409件、死者数は4名増加して52名となっている。今回新たにサウスカロライナ州で死者が報告され、死者の発生地域は首都ワシントンおよび26州に増加した。

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