「ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展」渋谷で

2019年12月1日 23:13

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記事提供元:ファッションプレス

 展覧会「建国300年 ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展」が、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて開催。会期は、当初2019年10月12日(土)から12月23日(月)までであったが、好評につき12月26日(木)まで延長される。

■リヒテンシュタイン侯爵家の絵画や陶磁器

 「建国300年 ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展」は、世界で唯一、君主である侯爵家の家名が国名となっているリヒテンシュタインの、個人コレクションが一堂に会する貴重な機会。500年以上前から収集活動を始めたリヒテンシュタイン侯爵家による、世界屈指のコレクションから、優雅な至宝が展示される。

 展示されるのは、リヒテンシュタイン侯爵家秘蔵のルーベンス、ヤン・ブリューゲル(父)、クラーナハ(父)を含む北方ルネサンス、バロック、ロココを中心とする油彩画と、ヨーロッパでも有数の貴族の趣向が色濃く反映された、ウィーン窯を中心とする陶磁器、合計約130点だ。

■クラーナハ(父)やルーベンスの宗教画など

 会場には、クラーナハ(父)の《聖バルバラ》 やルーベンスの《聖母を花で飾る聖アンナ》をはじめとする宗教画や、ルネサンス期に再び芸術の主題として取り上げられるようになった神話画、事実に基づいて象徴的に描かれた歴史画が集結。アルプスの雄大な山々を描いた、風景画も登場する。

■花を題材にした絵画や作品

 ヨーロッパの静物画の中で、特に人気の主題とされていたのは“花”。“花”を描いた静物画は、銅版画や磁器の絵柄として描かれたものも含めて、数多く収蔵されている。鮮やかな色彩で描かれた、フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラーの《磁器の花瓶の花、燭台、銀器》 は、細やかな描写によって様々な質感を描き分けているのが見て取れる。みずみずしく鮮やかな花々、東洋の衣装を感じさせる花瓶、下に置かれた白いジャスミンの花などを印象的に表現している。

■華やかな磁器

 さらに、中国や日本など、東洋から流入した磁器も登場。東洋風の彩色や模様に、ヨーロッパ人の好みに合わせて金属装飾を施した、華やかな意匠の作品を揃える。さらに、ウィーンの磁器工房で製作された磁器からは、技巧を凝らした優美なデザインを感じ取ることができる。細やかな装飾を施した、嗅煙草入れ、カップ&ソーサーなどが展示される。

【詳細】
建国300年 ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展
開催期間:2019年10月12日(土)~12月26日(木)
※10月15日(火)、11月12日(火)、12月3日(火)のみ休館
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで) ※毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F
料金:一般 1,600円(1,400円)、大学・高校生 1,000円(800円)、中学・小学生 700円(500円)
※( )内は前売・団体料金
※団体は20名以上。
※学生券を購入する場合は、学生証の提示が必要(小学生は除く)。
※未就学児は入場無料。
※前売券は2019年10月11日(金)まで販売。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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