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【どう見るこの相場】半導体関連株・EV関連株や中国関連株の主導で買いスタートへ
「フーテンの寅さん」ではないが、投資家もつらいのである。「音楽が鳴り続けている間は踊り続けなければならない」からだ。音楽が鳴り続け、マーケットが「黒」を「白」と強要すれば、こと志(相場観)と異なっても「白」と受け入れる必要がある。例えば、安川電機<6506>(東1)である。今2020年2月期業績を大幅に下方修正して、純利益が5割以上の減益と悪化した。相場常識からいえば「売り」である。ところが、そこから株価が、400円超高して年初来高値に肉薄したからには、業績の下方修正とは別にリスクオン材料があるとしてマーケットに同調せざるを得ない。
その後も下方修正が、日本電産<6594>(東1)、新光電気工業<6967>(東1)などと続いたが、いずれも売り先行と思いきや真逆に買いが先行し、これに追随しなければ、年初来高値を更新中の日経平均株価や東証株価指数から取り残されると焦りばかりが募る。これは東京市場だけでなく、米国市場も例外ではない。四半期決算の発表で明らかになったキャタピラーの業績下方修正やボーイングの減収減益決算などにこだわっていては、両社株の株高反応や前週末のS&P500株価指数の史上最高値更新などに乗り遅れる。
とにかく「音楽」が鳴りっ放しなのである。米中貿易協定書の正式署名の先取り、英国のEU(欧州連合)離脱合意期待、さらにこのあとも中国の経済対策観測、FRB(米連邦準備制度理事会)の3回目の利下げなどと続き、音楽が、一段とにぎやかになるはずである。各国の経済指標が、軒並み市場予想を下回って悪化し、景気減速・後退期入りを示唆していても、悪業績の底入れは間近と囃し立てることになる。
週明けの全般市場は、前週末の米国市場の流れを受けて半導体関連株・EV関連株や中国関連株の主導で買いスタートすることになりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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