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凸版印刷、AIによる「校閲・校正」システム開発 金融向けに
システムの利用イメージ。(画像:凸版印刷発表資料より)[写真拡大]
凸版印刷は「AI校閲・校正支援システム」を開発し、10月より金融業界向けに販売を開始した。企業特有の表現や金融業界の専門用語などをAIが学習し、それぞれの企業の基準に合わせて文章の校閲・校正を行う。
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今回の開発の背景には、情報発信方法の多様化による政策担当者の業務負荷増加や、制作物のクオリティのばらつきがある。企業の情報発信量も増加しており、これに伴い、印刷物やWebなど企業の制作物も増えている。
特に金融業界では業界特有の用語も多く、制作物に対するクオリティのばらつきや、制作レギュレーションを徹底することの難しさもあり、制作関係者が複数回チェックする必要があるなど、負担が高まっている。また、誤った情報発信による炎上や、それに伴い企業イメージを損なうなど、リスクが高まっている。そのため、業務の効率化や情報発信のリスク軽減が求められてきた。
AI校閲・校正支援システムは、3つの特徴を持つ。1つ目はAIを活用した誤表記の検出だ。AIが業界や企業独特の表現を学習することで、各企業が要求する基準で検出し、漢字の誤変換や誤字脱字など、文脈に合わせた検出も可能。
2つ目の特徴は、制作レギュレーションをシステムが管理する点にあり、品質のばらつきを防ぐことができる。3つ目は、制作業務に最適なインタフェースだ。赤字入れや修正の指示など、制作途中でのチェックが可能なインタフェースを提供している。
凸版印刷では、AI校閲・校正支援システムを、24、25日に東京国際フォーラムで開催される「FIT2019 金融国際情報技術展」の同社ブースにて展示する。今後は、金融業界向けとして、2020年度までに20社の導入、2022年度までに100億円の受注を目指す。合わせて、金融業界以外に向けた機能の開発を進め、さまざまな業界へも展開する予定だ。(記事:まなたけ・記事一覧を見る)
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