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日立、AI活用し特定人物を高速に発見し追跡するソリューション提供
今回発売する「高速人物発見・追跡ソリューション」の概要。(画像: 日立製作所の発表資料より)[写真拡大]
日立製作所と日立産業制御ソリューションズは4日、日立産業制御が製品化した「高速人物発見・追跡ソリューション」を、7日に発売すると発表した。
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このソリューションは、日立が開発したAI画像解析技術を活用して、防犯カメラに映し出された画像から、対象となる人物の特徴を素早く判断して発見し、追跡するもの。警察などで行われる監視や記録映像の確認といった、これまで目視に頼っていた業務の負担軽減と効率化が期待できる。
近年、全世界において防犯カメラを用いた監視や警備が拡大している。特に日本においてはテロなどの事件や事故などの対策として、駅や空港、商業施設、公共施設、オフィスビルなどで多くの防犯カメラが設置され、セキュリティシステムが構築されてきた。
その一方で、防犯カメラの確認などは目視に頼らざるを得ない状況が続いており、監視や警備業務の負担増加に加え、人手不足も課題となっている。このため、防犯カメラの確認作業をはじめとした監視・警備業務の効率化と、高度化が求められてきた。
日立と日立産業制御が提供する「高速人物発見・追跡ソリューション」は、日立産業制御のソリューションである「フィジカルセキュリティ統合プラットフォーム」上に、高速で対象人物を検索して追跡する機能を実装して製品化した。また、「エリア侵入検知」や「荷物置き去り検知」など、他の検知機能を組み合わせることで、より高度なソリューションとして提供できる。
このソリューションでは、顔、身体、服装など、100以上の項目からその特徴を認識して特定人物を検索、防犯カメラの位置情報を活用して、移動経路の情報を表示する。万が一防犯カメラの画像から顔を認識できないとしても、他の項目からも人物の特定と追跡が可能なため、事件や事故の見逃しを防ぐことが可能となる。
また、セキュリティ分野に限らず、工場や倉庫などの作業者の行動分析や、商業施設などの訪問者の行動分析など、幅広い分野での活用も期待できるという。(記事:まなたけ・記事一覧を見る)
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