人類の食習慣を変えなければ気候変動問題は解決しないとの指摘

2019年10月3日 10:01

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記事提供元:スラド

 Anonymous Coward曰く、

 気候変動に関する書籍「WE ARE THE WEATHER」の著者であるJonathan Safran Foer氏曰く、畜産業はすべての飛行機、自動車、鉄道よりも多くの温室効果ガスを排出しているという。

 家畜のげっぷやおならからはメタンが排出されるほか、糞尿からはメタンと亜酸化窒素が排出される。メタンは二酸化炭素と比べて86倍、亜酸化窒素は310倍も強力な温室効果があるという。

 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の特別報告書によると、地球を救うために必要なほかのすべてを実行したとしても、動物製品の消費を削減しなければ、パリ気候協定の目標を達成することは不可能だと主張する。同氏によれば、人が地球の危機に取り組むためにできることのうち、食事を植物ベースに変えるのは簡単だと主張している。

 なお、New York Timesの最近の記事によると、温室効果ガスへの影響への影響の大きな食材は1位が牛肉で続いて子羊、次に養殖甲殻類、豚肉、家禽、養殖魚などが続くとしている(the GuardianSlashdot)。

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