08サーカス、2020年春夏メンズコレクション発表

2019年10月1日 19:34

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記事提供元:ファッションプレス

 08サーカス(08sircus)は、2020年春夏メンズコレクションを発表した。

■身体に連動する服のフォルム

 独特のシワ感と穏やかな色味が表情豊かなベージュのコートは、身体に沿うような、なだらかな造形と後ろに重心をおいた独特のシルエットが特徴。パーツの切り替えを極力少なくし、ダーツをとって仕立てることで生みだされるものだ。ショールカラーのジャケットやシャツ、フーデッドコートも同様に、ナチュラルな身体との距離感を見せる。

 前からボタンが見えないように仕立てたステンカラーコートは、ニュートラルなアイボリーの色味も相まって究極にミニマルな1着に。身体に連動して、前に向かって描く袖のドレープ、身体との間の空間も含めて均整のとれたフォルムが印象的だ。

 はたまた、光沢を備えたネイビーのカットソー、ショートパンツの上から羽織ったロングコートは、生地の独特のハリ感を活かし、立体的に仕立てられている。合わせの部分は前を開けて着るとダイナミックに開き、袖部分も生地の分量をとってダイナミックなフォルムに仕上げた。

■籠染め/プリント - 質感のコントラスト

 目を引くのは、籠染めのシャツ。色の濃淡と模様がきめ細やかなグリーンの開襟シャツは、落ち着いた雰囲気ながらも存在感を放っている。

 その一方で、ムラ染めプリントのサファリジャケットやパンツも登場。躍動感のある柄に彩られたジャケットとパンツは、落ち着いたトーンの色彩と、ゆったりとしたパターンメイキングによって、静かでリラクシングな雰囲気に。染めとプリント、異なる手法で表現された柄をコレクションの中に共存させることで成立する、質感のコントラストが面白い。

■彫刻的な装飾のニット

 自然の中にある野草を思わせるようなグリーンのニットは、袖口や裾の部分のみ装飾的で細かい編地が施されている。また、明るいブラウンのニットは、幾何学的な模様を描くようにして編み込まれており、どこか彫刻的なアプローチを連想させる。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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