おすすめできない副業 (17) 「クラウドソーシングのタスク系業務」

2019年9月30日 21:54

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 これから副業を始めたいと考えている人のために、おすすめ出来ない副業について紹介していく本コラム。今回は、クラウドソーシングのサイトでよく見かける「タスク系業務」を紹介したい。

【こちらも】おすすめできない副業 (16) 「バイナリーオプション」

■クラウドソーシングのタスク系業務とは?

 気軽に仕事を受注・発注出来るということで、現在大きなプラットフォームとなっているクラウドソーシングサービス。その中でもかなりの案件数を見かけるのがタスク系業務だ。

 エクセルへのデータ入力や、ちょっとしたアンケート、データの整理などの業務が多い。単価はほかの業務に比べても安く、空いた時間に少し気分転換にやる程度のものがほとんどだと言えるだろう。だからこそ、こうしたタスク系業務をメインに副業とするのはあまりおすすめ出来ない。

■タスク系業務は次につながらない

 こうした業務は基本的に単発の依頼が多いため、次の業務につながることが少ない。また、誰にでもできるような内容が多いため、発注者は早めにアクション出来る人を求めており、受注出来るか否かは時の運によることもある。さらに、受注出来たとしても新たなスキルや気づき、実績を得られるわけではないため、今後のキャリアアップにも役には立たない。

■目的をもって行えば意味はある

 クラウドソーシングのサイトでは、受注者・発注者の評価を行うことがあるため、その評価を稼ぐために行うのであれば、タスク系業務はおすすめ出来る。タスク系業務は気軽に始めてすぐに業務終了となるため、案件数を稼ぐのにはぴったりという点を活用する。

大きな案件を受注するためには、クラウドソーシングのサービス上で十分な量の評価を受けていることが重要な場合もあり、そのために活用するという方法だ。数件でも構わないので安定的に案件をこなせる人という評価を得るために受注するのが、おすすめである。

このような目的がない場合は、基本的に単価も低く稼げる業務とは言えないため、副業として取り組むのはおすすめしない。(記事:後藤遼太・記事一覧を見る

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