中部国際空港、LCC用の第2ターミナルが20日に供用開始

2019年9月18日 21:17

印刷

第2ターミナルの内部。(画像: 中部国際空港の発表資料より)

第2ターミナルの内部。(画像: 中部国際空港の発表資料より)[写真拡大]

 中部国際空港(セントレア)は17日、20日に開業する格安航空界LCC向け第2ターミナルの報道陣向け内覧会を実施し、商業施設などを公開した。

【こちらも】名古屋の建設ラッシュにみる、今後のホテル開業に求められる新しさ

 第2ターミナルは空港ターナルの南側に新設された2階建てのコンパクトな建物で、通路の正面には国内線と国際線の保安検査場があり、利用客にとって導線がわかりやすい造りになっている。手荷物検査も最大で4人が同時に検査できるようになっており、待ち時間も大幅に短縮されている。

 中部空港には現在11社のLCCが就航しているが、このうちの、「エアアジア」「エアプサン」「ジェットスター・ジャパン」「チェジュ航空」「ティーウェイ航空」の5社が新ターミナルを使用する。供用開始時にはこの5社で、国内・国際線合わせて11路線を運航し、年間450万人の利用客を見込んでいるという。

 国内線は、札幌・仙台・福岡・鹿児島・沖縄。国際線は、グアム・マニラ・台北・ソウル・プサン・済州島への就航を予定している。

 第2ターミナルには、「自動手荷物預入機」が設置され、搭乗手続きはよりスムーズになる。手荷物タグを乗客自身が付けてスキャンするだけで、後はベルトコンベアが自動的に荷物を運ぶ。

 また、訪日客用の家電量販店やドラッグスストアも出店しており、セントレア初出店の「マツモトキヨシ」など14店舗も公開された。ビックカメラには、訪日客に人気の高い調理家電などの商品が並ぶ。

 中部国際空港は2005年2月に、同年3月から開催された愛知万博に合わせ、中部地区の玄関口として開港。愛知県常滑市沖の伊勢湾海上にある人工島に位置し、愛称の「セントレア」とも呼ばれる。国際線と国内線が同一ターミナルにあり、2階の到着フロアから3階に移動するだけで乗り継ぎができる構造となっており、利用客にとっては利便性が高い空港として知られる。

 運営する中部国際空港は、第2ターミナルの新設を終えた今、悲願の「第2滑走路」の増設に向けて動き出している。(記事:kan1713・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事