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これまで考えられていたよりも1000年以上前に人類は北米に到達か
記事提供元:スラド
北米に人類が到達した年代がこれまで考えられていたよりも1,000年以上前であることを示す研究成果が発表された(オレゴン州立大学のニュース記事、 Scienceの記事、 Ars Technicaの記事、 論文アブストラクト)。
研究成果は10年にわたる発掘調査が行われているアイダホ州西部コロンビア川流域のクーパーズフェリー遺跡で発掘された遺物に関するものだ。遺物は放射性炭素年代測定とベイズ推定により、現在から15,280年~16,560年前のものであることが判明したという。これまで人類は氷の回廊伝いに北米へ到達した(古くても現在から14,800年前)という説が有力だったが、今回の研究成果は太平洋岸沿いに海上を移動して北米に到達した可能性を示すものとなる。発掘は2か所で行われており、研究者は2つ目の発掘場所で出土した遺物の放射性炭素年代測定の結果を待っているところだという。また、発掘された矢じりの形状は北東アジア、特に日本で発掘された13,000年~16,000年前のものと似ており、日本の研究者と協力して日本・ロシア・クーパーズフェリーで発掘された遺物の類似性をさらに調査しているとのことだ。
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