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Googleの新OS「Fuchsia」、開発者向けサイトが公開されていた
Fuchsia開発者向けサイト(https://fuchsia.dev/)の画面。入門者向けにも丁寧な解説がされている。[写真拡大]
Android OS及びChrome OSを展開しているGoogleが、次世代の新しいOSを計画していることはご存じだろうか。OSの名前は「Fuchsia(フクシア)」。2016年、GitHubにプロジェクトが初めて発表されて以来続報がなかったが、実は米時間6月28日に密かに開発者向けのサイトを公開していたのだ。
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開発者向けサイト「fuchsia.dev」は非常にシンプルで、ほとんどがテキストだけで構成されている。公開されている情報はFuchsia Gitにあるものと同じだが、検索機能が付いたことでより使い勝手が良くなった。
ビルド環境の構築や用語集なども用意されており、入門者も取り組みやすい内容となっている。公式サイトは英語表記だけだが、テキストで構成されているためページ翻訳をすれば日本語で読むことが可能。
では、Fuchsiaはどういった用途のOSなのだろうか。GitHub上で公開されていたソースコードは既に解析されており、Linuxカーネルから脱却したIoT向けの組み込み用OSと予想されている。スマートフォン、タブレット、パソコンなど幅広い端末で動作可能なことが確認されている。つまり、FuchsiはAndroid OSに変わる次世代のモバイル向けOSである可能性が高いということだ。
Fuchsiaは、Googleの20%ルールから生まれたプロジェクト。同プロジェクトではかつてGmailやGoogleマップなど、主力となるサービスを送り出したことでも知られる。開発者向けのサイトが公開されたということは、実用化の目処が立った可能性が高いだろう。
Androidが初めてリリースされたのは2008年9月23日だが、開発からリリースまでは5年以上を要している。同じスパンで開発していると考えると、2020年以降には、Fuchsiaを搭載した端末が送り出されるのではないかと噂されている。Googleからの今後の続報に注目が集まる。(記事:森野沙織・記事一覧を見る)
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