米ウィスコンシン州、電子タバコ使用を避けるよう求める 肺疾患になる可能性

2019年8月8日 12:35

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記事提供元:スラド

 headless曰く、

 米ウィスコンシン州保健サービス省(DHS)は2日、肺疾患になる可能性があるとして電子タバコの使用を避けるよう市民に強く要請した(ニュースリリースSlashGear)。

 DHSによれば、直近の電子タバコ使用と関連付けられた深刻な肺疾患により入院した若者の症例が11件報告されているという。さらに調査中の症例も7件あるそうだ。症状としては息切れや倦怠感、胸の痛み、咳、体重減少といったもので、中には呼吸補助を必要とする患者もいるとのこと。治療を受けた患者の症状は改善しているものの、長期にわたる健康への影響は不明だ。

 現在DHSでは患者が使用した電子タバコの種類や製品名の調査を行い、共通する関連性があるかどうかを特定しようとしている。DHSは電子タバコ使用を避けるよう強く求めるとともに、最近電子タバコを使用して原因不明な呼吸の問題を感じた人、特に若い人は医師の診断を受けるべきだと述べている。

 DHSは米疾病予防センター(CDC)や地元の医療機関とともに調査を進めており、同様の患者が確認された他の州とも情報交換を行っているとのことだ。

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