7月のパート・アルバイト時給、上昇傾向続くも一部職種では下落 アイデム調査

2019年8月8日 14:23

印刷

 アイデムが7月のパート・アルバイト時給を発表し、全体的な時給は上昇しているものの、西日本における専門・技術職など一部では時給が下落していることが分かった。

【前月は】6月のアルバイト時給、「an」「バイトル」共に上昇

■東日本エリアは専門・技術職が大幅上昇

 6日、求人サイトなどを運営するアイデムが2019年7月のパート・アルバイトの募集時平均時給を発表した。東日本エリア(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、群馬県、栃木県、静岡県)の平均時給は1,060円となり、前年同月比44円増、前月比12円増となった。

 職種大分類でみると7つとも前年同月比で上昇しており、特に専門・技術職が前年同月比110円増の1,299円、販売・接客サービス職が同39円増の1,006円、製造関連・ドライバー職が同35円増の1,013円と上昇している。

■関東4都県の全てでプラス

 関東4都県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の平均時給は1,077円で、前年同月比49円増、前月比10円増だった。職種大分類では、その他のみが前年同月比マイナスとなったものの、専門・技術職が前年同月比123円増の1,295円など、他の6つで上昇している。

 都県別では、東京都が前年同月比46円増の1,112円、神奈川県が同72円増の1,102円、千葉県が同38円増の1,024円、埼玉県が同41円増の1,016円となり、4つ全ての都県で前年同月比プラスとなっている。

■西日本エリアは専門・技術職が下落

 西日本エリア(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、和歌山県、滋賀県、福岡県)の平均時給は1,016円で前年同月比9円増、前月比2円増だった。

 職種大分類では、専門・技術職が前年同月比66円減の1,196円、その他が同8円減の983円と2つで下がったものの、事務職が同34円増の938円、製造関連・ドライバー職が同34円増の971円、飲食サービス職が同33円増の948円などと上昇したことで西日本エリア全体として前年同月比プラスになっている。

■大阪・兵庫はプラス、京都は変わらず

 関西3府県(大阪府、兵庫県、京都府)の平均時給は1,032円で、前年同月比15円増、前月比3円増だった。西日本エリアと同様に職種大分類では、専門・技術職が前年同月比56円減の1,202円、その他が同12円減の992円と下がっているものの、製造関連・ドライバー業が同35円増の988円、飲食サービス業が同34円増の962円などと上昇。府県別では、大阪府が同17円増の1053円、京都府が前月比変わらずの1,021円、兵庫県が同22円増の1,002円だった。(記事:県田勢・記事一覧を見る

関連記事