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連絡先が入った財布を拾う、金額が多いほど連絡先に連絡が来る割合が増加
米ミシガン大学などの研究者らが、「市民の正直さ」を調査するため世界40か国、355都市で「落としもの」の追跡調査を行ったそうだ(Science誌掲載論文、NHK)
この研究では、連絡先が入った財布を用意し、それを銀行や劇場、美術館、郵便局、ホテル、警察署などで働いている従業員に「落とし物を見つけた」と言って渡してその後どうなるかを追跡する実験を行った結果がまとめられている。財布は金銭が入っていないものと13.45ドルの金銭が入ったものの2パターンを用意、連絡先に連絡が来る割合を比較したという。 サンプル数は合計で1万7303件とのこと。
その結果、連絡先に連絡が来た割合が最も低かったのは中国で、モロッコ、ペルー、カザフスタン、ケニアなどが続く。最も高かったのはスイスで、続いてノルウェイ、オランダ、デンマーク、スウェーデンだった。さらに、ほとんどの国で財布に金銭が入っていない場合よりも金銭が入っていた場合の方が連絡が来る割合が多かったという。
また、米国・英国・ポーランドの3か国では財布に入れる金額を94.15ドルに増やした場合でも検証を行っている。その結果、金額が大きいほど連絡が来る割合が上がるという結果が出た。
この研究では連絡先に連絡をしてきた人に対する聞き取り調査も行っているが、親切心や盗んだと思われたくないという気持ちから、財布内に金銭が入っていたり、その金額が多いほうが落とし主への連絡が増えると分析されている。
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