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JAL、「エアバスA350-900」の機内を公開 広くなった座席や個人モニター
JAL(日本航空)は20日、日本の航空会社としては初めて導入したエアバスの最新鋭大型旅客機A350-900型機の機内を、羽田空港において報道陣に披露した。
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JALは1996年以来、国内線の主力機としてボーイング777型機を運航してきたが、今回導入したA350型機はその後継機種となる。同機は、エンジンや機体が軽量化されたことにより従来の同じサイズの旅客機よりも燃費が約25%向上。国内運航の場合、1機につき年間およそ2億円のコスト削減ができるという。
同機の座席数はファーストクラス12席、クラスJ94席、普通席263席の合計369席で、ボーイング777-200型機の375席よりも6席少ない仕様になっている。
JALは今回同機を3機購入している。3機ともに特別塗装を施し、初号機は「『挑戦』のレッド」、2号機は「『革新』のシルバー」そして3号機は「『エコ』のグリーン」とし、機体後部に同色で「AIRBUS350」と描かれている。
初号機は19年6月14日にフランスから羽田空港に到着しており、9月1日の羽田~福岡路線から運航が開始される。その後羽田~新千歳、羽田~那覇路線にも順次投入されて行く予定とのことである。
機体も同じサイズの旅客機と比較して機内の幅が広いため、普通席の座席の幅も従来の機体よりも1.5センチほど広くなっているという。新型のシートには、全席に個人用モニターが設置されている。04年にJALに統合された旧日本エアシステムが97年に導入した、ボーイング777-200型機に個人用モニターが付いていたことがあるが、JALが購入した国内線用航空機としては初めてのことである。
個人用モニターに加え、やはり全席にUSBの充電ポート、PC用の電源も設置されている。国際線の旅客機にはモニターが付くのは一般的であるが、国内線の場合はまだ少なく、現在はスターフライヤーが17年9月にエアバスA321neoに導入している。
5月29日には、ANAが19年秋から、国内線主力機の普通席及びプレミアムエコノミークラスの全席に、パーソナルモニター付き新シートを設置すると発表した。JALは今回の350-900型機の導入で巻き返しを図ろうとしている。(記事:kan1713・記事一覧を見る)
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