沼津信金の関連会社、保険提案向けの支援システムとAIアシストを導入

2019年6月3日 09:10

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システムのイメージ。(画像: アイリックコーポレーション発表資料より)

システムのイメージ。(画像: アイリックコーポレーション発表資料より)[写真拡大]

 アイリックコーポレーションは5月31日、同社が提供する生命保険提案システム「ASシステム」と「証券分析AIアシスト機能」を、沼津信用金庫の関連会社で保険の共同募集などを主業務とする沼津代弁が、1日より導入することで合意したと発表した。「ASシステム」を信用金庫の関連会社が導入するのは初めてという。

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 「ASシステム」は、保険販売事業の標準化や効率化を推進する、アイリックコーポレーション独自開発の「保険提案支援システム」だ。必要な項目を入力すると、保障内容などを表示した「分析シート」を自動で作成する。銀行や保険代理店をはじめ、5月31日現在、保険申込ナビゲーションシステム「AS-BOX」を含めて約370社に導入されている。

 「証券分析AIアシスト機能」は、「ASシステム」のオプション機能だ。スマートフォンなどに搭載されたカメラで撮影した生命保険証券や、スキャナで保存した生命保険証券を、AIが自動分析する。

 作業者がスマートフォンなどのカメラで保険証券を撮影するだけで、保険内容を表示する「分析シート」を自動作成。AIが保険証券の自動読み取りと分析シートを自動作成することで、顧客の待ち時間を最大90%短縮するという。生命保険証券の分析に慣れていない作業者であっても、スキルの標準化と早期習得を可能としている。

 沼津代弁が「ASシステム」を導入する背景には、ライフプランサポートサービスの向上、標準化や効率化を目的とする。また「証券分析AIアシスト機能」を導入することで証券分析機能を強化し、顧客サービスの向上を目指す。アイリックコーポレーションは「AI技術を駆使して新たなシステムやアプリケーションの開発や、FinTechへの取り組みを強化し、保険コンサルティングのためのサービスを提供する」としている。(記事:まなたけ・記事一覧を見る

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