あぐろ焙煎珈琲店、スマホを使っても肩こりしない「スマホシート」導入

2019年5月29日 18:48

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「スマホシート」の使用イメージ(画像:ヴヰンテージ発表資料より)

「スマホシート」の使用イメージ(画像:ヴヰンテージ発表資料より)[写真拡大]

  • 「あぐろ焙煎珈琲店」の外観(画像:ヴヰンテージ発表資料より)

 あぐろ焙煎珈琲店(沖縄県那覇市久米)は27日、スマートフォンを使用していても肩こりを起こしにくい「スマホシート」を、5月末より導入すると発表した。6月からは、導入されたスマホシートに座ったまま、専門のマッサージ施術師によるクイックマッサージを受けられる「椅子マッサージ」の提供も開始する。椅子マッサージに関しては準予約制となる予定だ。

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 珈琲専門店がマッサージサービスを提供すると聞くと、物珍しい印象を受けるのではないだろうか。しかし同店の見解は全く違う。来店したユーザーにリラックスを提供するという点において、コーヒーとマッサージが目指す目的地は全く同じという認識だ。

 元来コーヒーにはリラックス効果やデトックス効果があり、マッサージと組み合わせて提供することはむしろ理に適っているという。同店がリラックスにこだわったサービスの提供を開始した背景には、スマホやタブレットの普及が大きく影響している。店舗内でコーヒー楽しむユーザーの大多数はスマホやタブレットを使用しており、長時間の前傾姿勢が首や肩のこりにつながっているのだ。

 そうしたこりは同店が目指す「リラックスできる空間」と相反するものと言えるだろう。導入されるスマホシートは、胸パッドとヘッドパッドが体の重さを吸収し、前傾姿勢時に発生する体への負担を大きく軽減する効果があるという。楽な姿勢でコーヒーを楽しんだユーザーは高い満足度を得、来店するユーザー層の拡大につながることが期待されている。

 6月から提供される椅子マッサージは、いこい整骨院(沖縄県南城市大里)と共同で開発したサービスだ。スマホシートに座ったまま受けられ、短時間に濃縮された首・肩・頭・腰へのハンドマッサージによる施術と、術後、術前に提供されるドリンクがセットになっている。価格は10分間2000円。

 このスマホシートと椅子マッサージは、2018年に設立されたヴヰンテージが業態開発とシステム開発を推し進める予定だ。ヴヰンテージは、あぐろ焙煎珈琲店を含む複数のカフェと整骨院の経営者たちが立ち上げたベンチャー企業で、沖縄タイムス社と琉球銀行による「オキナワ・スタートアップ・プログラム」にも採択されている。

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