Apple、iPhoneの速度低下招くiOS更新の場合は事前に告知 英競争・市場庁に約束

2019年5月27日 09:32

印刷

記事提供元:スラド

英競争・市場庁(CMA)によると、AppleがiPhoneのパフォーマンスに影響を与える可能性のあるiOSアップデートを提供する場合、ユーザーに事前告知すると約束したそうだ(CMAのニュース記事SlashGearの記事Softpediaの記事)。

Appleは2017年、バッテリーの劣化したiPhoneのパフォーマンスを絞って予期せぬ電源断を防ぐ機能をiOSアップデートで追加したが、事前に告知を行わなかったため、故意に製品寿命を短くしてアップグレードを促進するのが目的ではないかといった疑惑を呼ぶ結果となった。その後Appleは謝罪し、バッテリー交換料金の値引きを1年にわたって実施した。この件についてCMAでは、ユーザーがパフォーマンス低下の原因を知らなかったために修理や買い替えをした可能性や、バッテリーの健康状態に関する情報を簡単に得る手段がないことを問題視していたという。

今回のCMAの発表は、パフォーマンスへの影響があるアップデート提供時に必ず事前告知することをAppleに公約させるものになるとのこと。また、Appleはバッテリーの健康状態と予期せぬ電源断に関する情報を、バッテリーの劣化を最小に抑える方法とともに提供することも約束したそうだ。

 スラドのコメントを読む | アップルセクション | 英国 | 電力 | アップル | iOS | iPhone

 関連ストーリー:
2018年第4四半期、iPhoneの売上は前年比15%減 2019年02月03日
iPhoneバッテリー交換プログラム、慢性的に予約枠に空きがないまま終了日迫る 2018年11月30日
Apple、減額前の料金でiPhoneのバッテリーを交換したユーザーに差額を返金 2018年05月26日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事