ホンダ、電動3輪モビリティのコンセプト「ESMO」世界初公開

2019年5月24日 09:27

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記事提供元:エコノミックニュース

個性的なリア1輪の3輪の外観デザインの電動3輪モビリティのコンセプト「ESMO」、車体後方にあるのがホンダの電動バイクでも使う交換可搬式バッテリー「モバイルパワーパック」

個性的なリア1輪の3輪の外観デザインの電動3輪モビリティのコンセプト「ESMO」、車体後方にあるのがホンダの電動バイクでも使う交換可搬式バッテリー「モバイルパワーパック」[写真拡大]

 神奈川県・横浜のパシフィコ横浜で5月22日、自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展 2019 横浜」が開幕し、ホンダが気になる電動三輪モビリティのコンセプト「ESMO Concept」を世界初公開した。

 ESMO(エスモ)Conceptは、ある意味で高齢者や身体が不自由な人向けの「シニアカー」に分類されるパーソナルモビリティで、その規格内容に準拠して製作されている。が、シニアカーにありがちなネガティブなイメージを払拭した若々しく斬新なデザインが特徴だ。

 個性を主張するリア1輪の前2輪の三輪スタイルや、ホンダがかつてラインアップしていたスクーター「ズーマー」をモチーフとした外観デザインなどで軽快さを表現。ミラーはかつてコンパクトカー「シティ」に搭載するバイクとして販売した「モトコンポ」のパーツを流用してチープな印象を逆手にとってデザイン性をアピール。また、センターコンソール内にはUSB端子4個搭載してスマートフォンの充電などに使える仕様とした。さらに、AC 100V端子1個を内蔵し、停電時などの非常用電源としても活用できる、純EVらしい利便性の高さも兼ね備えた。

 後輪にDCブラシレスインホイールモーターを内蔵。駆動方式をリア一輪駆動としたためデファレンシャルが不要で、加えてリアサスペンションには樹脂ブッシュを使い、コストを抑制。従来型の4輪シニアカーよりも、かなりリーズナブルな価格設定が可能だという。JIS規格で求められる傾斜地での横転対策としてフロア側面後方にバーを備えるなど、市販化を視野に収めた本格的なコンセプトモデルとなっている。

 ボディサイズは全長×全幅1200×600mmで、フロアのリッド内にホンダ製・電動二輪車PCXエレクトリックが採用する可搬式バッテリー「モバイルパワーパック」1個が収納されており、最高速度は規定限度の6km/h、航続距離は約45kmと“フルマラソン・ディスタンス”を実現している。

 ホンダでは、「ESMO Concept」を高齢者向けだけではなく、さまざまカスタマイズして若者や主婦でも愉しみながら活用できる電動モビリティとしていきたいとしていた。(編集担当:吉田恒)

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