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あるAnonymous Coward曰く、 5月3日の抗議デモが発端となり、軍事衝突が続いている中東パレスチナ自治区のガザ地区だが、この衝突の最中、イスラム原理主義組織ハマスからのサイバー攻撃に対して、イスラエル軍が攻撃元に空爆を行ったことが明らかにされた(Engadget日本版、Newsweek)。
この空爆は、イスラエル軍が6日に公式Twitterアカウントで明らかにしたもの(ツィート)。公開された写真の施設には、ハマスのサイバー攻撃拠点が置かれていたとのことで、サイバー攻撃の詳細は明らかになっていないが、イスラエルは攻撃を検知すると即座に空爆を行ったとのこと(空爆の映像)。状況から、イスラエル軍は事前にハマスのサイバー部隊を特定しており、それが素早い攻撃に繋がったとみられている。
ITシステムが社会インフラとなった現代においては、サイバー攻撃に対して「あらゆる措置をとる」と述べる国は多いが、実際に軍事的手段を取った事が明らかになったのは極めて異例である。ただし、今回の衝突ではハマス側は600発以上のロケット弾を発射し、イスラエル側も320か所以上への空爆を行っているため、サイバー攻撃も当事者にとっては一連の戦闘の一つに過ぎないのだろう。
なお、イスラエル軍のツィートは「HamasCyberHQ.exe has been removed.」で締めくくられている。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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