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3月の百貨店売上、2カ月連続でプラス 高額品やインバウンドが好調
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日本百貨店協会の発表によると、高額品とインバウンドの好調が続いたことに加えて、雑貨、身の回り品、食料品なども好調だったことから、全国の百貨店売上高が2カ月連続で前年同月比プラスとなったことが分かった。
【前月は】2月の百貨店売上、4カ月ぶりにプラス 春節中心にインバウンドが好調
■約1年ぶりに2カ月連続プラス
23日、日本百貨店協会が2019年3月の全国百貨店売上概況を発表した。3月の売上高は5,148億7,877万5,000円で、前年同月比(店舗調整後)0.1%増となり、2カ月連続でプラスとなった。前年同月比が2カ月連続でプラスとなるのは、約1年前となる2018年3月(前年同月比:0.1%増)と4月(同0.7%増)以来のこと。
高額品とインバウンドが引き続き好調を維持したことに加え、「雑貨と身の回り品が前年をクリア」「催事が好調だった食料品もプラスに転じ」、一部店舗の改装効果もあったという。
■仙台、名古屋、大阪が好調
都市では、仙台(前年同月比:2.0%増、以下同じ)、名古屋(3.0%増)、大阪(2.6%増)などで好調だった一方、神戸(5.4%減)、広島(2.2%減)などが前年同月比でマイナスとなった。
都市以外の地区では、北海道だけが前年同月比で0.7%増とプラス、近畿で前年並みの0.0%増となった以外は、東北(2.7%減)、中国(3.7%減)を始めとして軒並みマイナスとなっている。
■食料品は菓子などが堅調で5カ月ぶりのプラス
商品別で好調だったのは、雑貨における化粧品(前年同月比5.7%増、以下同じ)や美術・宝飾・貴金属(6.7%増)、家庭用品における家具(3.1%増)、家電(5.8%増)など。特に化粧品は48カ月連続でプラスが続いている。
反対に不振だったのは、衣料品における子供服・洋品(3.1%減)、その他衣料品(5.8%減)、雑貨におけるその他雑貨(6.6%減)、家庭用品におけるその他家庭用品(10.9%減)、商品券(9.6%減)などで、特に商品券は97カ月連続のマイナス。
売上全体の4分の1を占める食料品では、菓子(1.1%増)とその他食料品(0.7%増)が堅調だったことで、生鮮食品(2.3%減)と惣菜(0.6%減)の落ち込みを補って5カ月ぶりに前年同月比プラスとなった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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