ブロガー版の屋台村? フリーランス提携ライターの募集形態に変化の兆候

2019年4月8日 14:52

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■フリーランスのライターの選択、自分のサイトを持つか他人のサイトに投稿するか

 フリーランスのライターと一口に言っても、完全にそれで生計を立てている人から月々お小遣いの足しになればいいと思っている人まで、千差万別です。働き方の改革に伴う残業時間の削減と残業代の削減から、副業でライターをやろうと考えている人が増えています。そういう中でフリーランスとしてライティングで収入を得ようする方法には、大きく2つの方法があります。

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 (1)自分のサイトを持つ:レンタルサーバーを借りてWordpressを導入したブログを立ち上げるなど初期コストと、GoogleAdSenseなど広告サービスの審査に合格する必要があり

 (2)他人のサイトに記事を投稿する:クラウドソーシングなどに登録して仕事を受注して行くので初期コストは必要ない

 自分でサイトを持つのはコストも必要なこともあり、小遣いの足しになればいい人にはハードルが高いです。ここでは他人のサイトに記事を投稿して、小遣いの足しになればいいと考えている人について紹介します。

■フリーランスのライターの実態

 フリーランスのライターの登竜門としては、「ランサーズ」や「クラウドワークス」などのクラウドソーシングに登録をし、実績を積んでいくことが多いようです。実績を積んだライターはサイトと独自の提携ライターになるなどして、仕事量を増やしているようですが、独立したライターで月額30万円を稼げる人でも40%ほどはクラウドソーシング経由の受注の仕事なようで仕事量は安定していないという悩みがあるようです。(「Webライターの月収はどれくらい?ライター歴5ヶ月のフリーランスライターが月収を公開!」より
 

■サイト提携ライターの役割

 サイトの提携ライターには大きく3つの職種というか役責があるようです。

 (1)記事ライター:記事監修者の作成した構成案とサイト執筆ルールに従って記事を執筆する

 (2)記事校正者:記事ライターが作成・執筆した記事が、校正案とサイト執筆ルールに従って作成されているかチェックをし、さらに記事がコピペであることもチェック。記事ライターへの修正指示も出す

 (3)記事監修者:記事構成案を作成し、記事校正者がチェックした記事の公開するかの権限を持つ

 ライターの初心者は(1)の記事ライターからスタートすることになります。記事監修を任せられるのはかなりのライターとしての実績が必要なのが実態なようです。

■記事ライターのジレンマ

 記事ライターとして登録したあとは、提供された構成案に従って記事を執筆することになります。構成案はサイトの専門分野の知識がある記事監修者が作成しており、関連キーワードが指定されます。最低文字数やSEOで関連キーワードの最低使用回数を指定されるため、自らの創造性は制限され、辛い作業になってしまうことが多いようです。 
 

■ライター記事報酬の関係とサイトの永続性

 記事と報酬の関係は、文字数と比例する形でサイトごとに決められているのが実情ですが、1文字1円程度からスタートして実績に応じて高くなって行くことが多いようです。

 記事監修者の作成した構成案に従う場合は専門知識がかなり要求されます。記事サイト側も掲載された記事内の広告クリック報酬が収入源なので、サイト運営費用と記事執筆報酬を超えるクリック報酬を得るために質の高い記事をある程度のペースで発信し続ける必要があります。記事の質を維持するために構成案が準備され、提携ライターに対しては記事数のノルマを課すことになってしまいます。サイトの赤字が継続すると、サイト閉鎖のリスクがあります。
 

■ブロガー版の屋台村?記事内容が自由でノルマのないサイト

 サイト運用費用と記事執筆報酬を超えるクリック報酬を得るために、記事数のノルマを課すのではなく記事執筆報酬を歩合制にして募集するサイトが出現しています。

 (1)Financy投資・経済・マネー情報メディア
 提携ライターは、GoogleAdSenseアカウントを保有している人が対象です。提携ライターはWordpressの投稿者権限を与えられて、記事を投稿し自らのAdSense広告ユニットが記事内に設置されて、そこからの記事クリック報酬が提携ライターの収入になるモデルになっています。但し記事内容は提携ライターの自由ですがジャンルは投資・経済・マネー情報に限定されます。屋台村にライターが屋台を持ち込んで商売するイメージです。

 (2)みんな集まれ!ブロガーの広場
 このサイトは、無料ブログでありながらGoogleAdSense広告を設置しています。提携ライターはライターごとに広告ユニットを割り振られて、その広告ユニットから収入を得る仕込みです。屋台が準備された屋台村に、ライターが体一つで参加して商売するイメージです。提携ライターは数人在籍しているようで、記事内容から判断するとライターの年齢層も幅広いことが想像できます。記事内容も完全に自由なようなので、提携ライターにもストレスがなく小遣い稼ぎにはいいモデルかと思います。

■まとめ

 今回紹介した屋台村的な2つのサイトは、記事執筆報酬がクリック報酬による歩合となため、サイト運用者は赤字になる可能性は小さくサイト閉鎖のリスクは小さいです。

 記事執筆費用を歩合制にするというアイデアは、注目しておく価値はあり今後もこのようなサイトは増えるかと思います。自分自身がサイト運用者になることを考えている人は一度のぞいてみてはいかがでしょうか。

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