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NYの視点:米3月雇用統計:ADP低調で警戒感も、雇用状況を確認へ
*07:35JST NYの視点:米3月雇用統計:ADP低調で警戒感も、雇用状況を確認へ
米国労働省はワシントンで4月5日に最新3月の雇用統計を発表する。市場エコノミストの平均予想は失業率が3.8%とほぼ50年来の低水準を維持。非農業部門雇用者数の伸びは前月比17.8万人と、2月の2.5万人から改善が予想されている。
先行指標の中でも労働省が発表する雇用統計との相関関係が最も強いとされている民間雇用の統計であるADP雇用統計の3月分は前月比+12.9万人と、予想+17.5万人を下回り2017年9月以降1年半ぶりで最小を記録。米3月の雇用統計にも警戒感が浮上した。
2月の低調な結果は政府機関閉鎖など特別かつ一時的要因が影響したと見られている。万が一、3月分もネガティブサプライズとなった場合は、労働市場の兆候をあらわし、今後の成長減速見通しを裏付けることになる。
全米の製造業動向を示すISM製造業指数の3月の雇用は57.5と、11月来で最高に達し、全体指数を押し上げた。米国経済の7割を消費が占めるため民間雇用動向を判断する上で重要視されるISM非製造業の3月分の雇用は55.9と2月55.2から改善も、6カ月平均57.0を下回り、全般的な消費の減速が確認された。
注目の平均時給は前月比+0.3%、前年比+3.4%と、前月比では伸びの鈍化が予想されているものの、前年比では2009年4月来10年ぶりの大幅な伸びを維持すると見られている。
■3月雇用統計の先行指標
・ADP雇用統計:前月比+12.9万人
(予想:+17.5万人、2月:+19.7万人←+18.3万人)2017年9月以降で最小
・ISM製造業雇用:雇用:57.5(52.3)、11月来で最高
・ISM非製造業雇用:55.9(2月55.2、6カ月平均57.0)
・NY連銀製造業景況指数:
雇用(現状):13.8(2月4.1、6カ月平均10.7)
週平均就業時間:−3.4(2月2.5、6カ月平均3.7)
6か月先
雇用:17.6(2月19.1、6カ月平均15.7)
週平均就業時間:10.1(2月16.4、6カ月平均7.9)
・フィラデルフィア連銀製造業景況指数
雇用(現状):+9.6(2月+14.5、6カ月平均+15.1)
週平均就業時間:+10.6(2月+4.7、6か月平均+8.8)
6か月先
雇用:24.9(2月23.6、6か月平均29.9)
週平均就業時間:9.2(2月6.9、6か月平均12.6)
・リッチモンド連銀製造業景況指数
雇用(現状):23(2月15)
週平均就業時間:5(2月17)
賃金::33(2月29)
6か月先
雇用:13(2月15)
週平均就業時間:6(2月−1)
賃金::41(2月51)
・消費者信頼感指数(%)
雇用
十分:42(2月45.7、前年同月39.5)
不十分:44.3(42.6、44.8)
困難:13.7(11.7、15.7)
6カ月後の雇用予想
増加:16.4(19.0、18.9)
減少:13.4(12.3、12.5)
不変:70.2(68.7、68.6)
6カ月後の所得
増加:21.0(20.6、23.2)
減少:7.6(8.3、7.2)
不変:71.4(71.1、69.9)
・失業保険申請件数
件数 前週比 4週平均 継続受給者数
03/16/19| 221,000| -9,000| 225,000 | n/a
03/09/19| 230,000| 7,000| 224,000 | 1,750,000
03/02/19| 223,000| -3,000| 226,250 | 1,777,000
02/23/19| 226,000| 9,000| 229,250 | 1,758,000
02/16/19| 217,000| -22,000| 236,000 | 1,805,000
02/09/19| 239,000| 4,000| 231,750 | 1,726,000
02/02/19| 235,000| -18,000| 225,000 | 1,780,000
■市場予想
失業率:3.8%(2月3.8%)
非農業部門雇用者数:前月比+18万人(2月+2万人)
民間部門雇用者数:前月比+17.8人(2月+2.5万人)
平均時給:予想:前月比+0.3%、前年比+3.4%(2月+0.4%、+3.4%)《CS》
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