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Buzzreach、製薬企業・医療機関が治験情報直接発信の「puzz」リリース
(画像: Buzzreachの発表資料より)[写真拡大]
ITによる治験情報のマッチングサービス提供やインフラ整備を手がけるBuzzreachは、約250万人の治験希望者データベースや、患者会・ヘルス系メディアなどにアクセスできる、製薬企業・医療機関・治験関連企業向けのプラットフォーム、「puzz(パズ)」をリリースした。同時にベンチャーキャピタルKLab Venture Partnersを筆頭とした第三者割当増資により、約5,000万円の資金調達を行った。
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治験は、新薬開発に無くてはならないプロセスであるものの、その情報や掲載メディアの認知度は低い。現存の治療法では治すことが困難な患者にとっては、新しい解決方法の糸口になるかもしれない治験だが、どこでどんな薬の治験を行っているかはあまり知られていない。また治験への理解が、一般的にも乏しいのも事実だ。
この状況を踏まえて、Buzzreachではこれまで患者やその家族など一般利用者向けに「smt」を提供してきたが、今回はそれに加え、製薬会社・医療機関・治験関連企業向けのインフラとして「puzz」の提供を開始する。
先行して発表したsmt(Search My Trial)は、新薬・治験薬の情報を求める患者や一般消費者と、日本の全ての臨床試験情報をウェブ上でマッチングするサービス。患者の症状やニーズに合った治験情報や、近隣のどこで治験を受けられるかを調べることができる。
一方のpuzzは、製薬企業や医療機関向けのサイトで、登録した企業は、治験者募集専業企業やヘルスケア系メディア、患者会などに対する自社の治験薬情報の発信がこのサイトのみで可能となる。またsmtとつなぐことで、Buzzreachが連携するパートナー企業の約250万人のデータベースにアクセスできるほか、治験希望者の募集から申込み受付も可能だ。
治験のニーズは年々高まっているのに対し、新薬の開発コストは莫大な金額と言われ、どの製薬会社もコストカットや開発期間の短縮という大きな課題を抱えている。Buzzreachではpuzz(β版)を6カ月間、複数の製薬企業に試験導入した結果、中には開発期間の2カ月短縮、4,500万円のコストカットに成功した事例もあったという。
同社では今回の増資により、puzzやsmtのサービスを通じた治験情報提供を拡充し、ひとりでも多くの患者が治験の選択肢を増やして最適な治療ができることや、患者と製薬企業をつなぐ活動を活性化することに注力するとしている。
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