スマートロックをクラウドで管理、不動産業者向け「Qrio Roomon」 4月から提供開始

2019年3月5日 17:25

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「Qrio Roomon(キュリオ ルーモン)」のイメージ。(画像: Qrioの発表資料より)

「Qrio Roomon(キュリオ ルーモン)」のイメージ。(画像: Qrioの発表資料より)[写真拡大]

 Qrio(東京都渋谷区)は4日、不動産事業者向けのスマートロック管理システム「Qrio Roomon(キュリオ ルーモン)」の提供を、4月1日より開始すると発表した。提供開始に先立つ形で、4日にサービスサイトも公開し、正式提供開始に向けてQrio Roomonに対する問合せを受け付ける。

 Qrio Roomonと連携して使用されるのは、2018年7月の販売開始後1週間で5,000台を出荷した、スマートフォンで開錠できるスマートロック製品「Qrio Lock」だ。このQrio Lockにオリジナルのクラウドサービスを組み合わせることで、不動産事業者には鍵管理業務の効率化を、物件オーナーにはスマートロックの導入による物件付加価値の向上を、物件入居者にはスマートロックの利便性を提供できるとしている。

 大量の部屋を管理する不動産事業者や物件管理会社にとって、従来から使用されている物理的な鍵の管理は負担が大きい。鍵の貸し出しや返却、紛失時に発生する緊急対応など、鍵に関連する管理業務は多岐に渡る。これらの負担は、全て物理鍵を利用していることから発生する問題と言える。

 しかし全ての部屋にQrio Lockを導入し、Qrio Roomonによる管理を行えば、これまで悩まされてきた煩雑な管理業務を一気にスリム化することが可能だ。新規の部屋であってもスマートロック装置さえ設置してしまえば、設置当日から一元管理に組み込むことができる点も魅力的と言えるだろう。クラウドサービスの強みをうまく生かしたソリューションだ。

 Qrio Roomonの提供料金は、導入する事業者の状況により変動するため、同社への問合せが必要だ。Qrio Lock本体の価格は23,000円(価格はいずれも税別)、ネットワーク経由のリモート操作機能を付加するQrio Hubは8,000円だ。どちらも同社が運営するECサイト「Qrio Store」で購入できる。

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