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再び挑むJ1の舞台 昇格組の初戦は
開幕を迎えた2019年のJリーグ。23日に行われたJ1リーグでは大分トリニータが鹿島アントラーズを2-1で下し、2013年以来となるJ1復帰戦を勝利で飾った。同じく今季より昇格の松本山雅はジュビロ磐田から先制点を奪うも後半に追いつかれ1対1のドロー、勝ち点1を手にした。
■J1巨大戦力に挑む大分トリニータ
大分は、「昇格組」の勢いをみせつけた。
前半18分、中央で細かくパスを繋ぎ、ペナルティエリア前でボールを受けた大分の背番号10藤本憲明が少ないタッチでシュート、ゴール左隅に決まった。
同点に追いつかれた後の後半24分、再び決めたのは藤本。GKから出たボールをドリブルと1本のパスで再び前線の藤本に送る。これをフリーで押し込んで決勝点となった。初のJ1の舞台を戦う大分の背番号10はアジア王者アントラーズの守備陣を打ち破り、2ゴールを叩き込んだ。
登録数の変更により、外国籍選手の新戦力が増えたクラブも多い中、GKとフィールドプレーヤーそれぞれ1人ずつの助っ人だけで開幕を迎えた大分。今季を迎えるにあたり、顔触れでは他のクラブに劣る中、下部リーグで経験を積んだ選手たちが揃った。藤本は社会人リーグからの苦労人、この日のゴールをアシストした小塚、オナイウは昨年までJ2が主戦場としてきた。
次節以降も厳しい戦いが予想される中、史上初めてとなるJ3から這い上がった結束力と、チームを率いて4年目となる片野坂知宏監督が浸透させた攻撃サッカーを武器に、怯むことなく6年ぶりのトップカテゴリーでの戦いに挑む。
■松本山雅は自らのスタイルを武器に
2015年シーズン以来4季ぶりのJ1を戦う松本山雅は前半8分に岩上がフリーキックを直接決めて先制。その後も期待の若手、前田大然の突破などでジュビロを相手に押し込む場面もみせるも後半29分に途中交代の川又堅碁に決められ、1対1のまま試合終了。
試合後、松本山雅の反町康治監督は「(次節へ向け)我々らしい戦いにこだわりを持って、やっていきたい」と語った。過去、新潟、湘南、松本と3クラブで4度、J2からの昇格経験を持つ指揮官はしっかりと前を見据えた。
次節は早くも大分と松本、昇格組同士の対決を迎える。骨のある今季のJ1昇格組、こちらも激しい試合となりそうだ。(記事:佐藤文孝・記事一覧を見る)
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