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「宿泊場所」と「お手伝い」を交換する「RONIN BANK」開始
RONIN BANKのホームページ(画像: かかしの一本足かえるのあぐらの発表資料より)[写真拡大]
かかしの一本足かえるのあぐら(宮城県柴田町)は19日、「お手伝い」と「宿泊場所」を交換するプラットフォーム「RONIN BANK」の提供開始を発表した。
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宿泊者は金銭ではなく「お手伝い」という形で労務を提供し、無料で宿泊場所を利用できる。宿泊場所の提供者は宿泊場所と引き換えに必要なスキルを持った人を呼ぶことが可能となる。
「お手伝い」の種類は多岐にわたり、農作業や清掃・接客といったものから、デザイニングやコピーライティング・プログラミングといった専門性のあるものにまで広がる。労務時間は6時間が目安とされている。「お手伝い」を通して他の旅行者や宿泊場所の提供者と密なコミュニケーションを取れることが大きな利点であるという。利用には事前に「RONIN BANK」への登録が必要で、満18歳以上である他は利用条件はない。
宿泊場所の提供者は旅館業か民泊の営業許可が必要だ。宿泊者同様「RONIN BANK」への登録が必要で、費用は年間登録費として5,000円のみ必要。利用条件としては、「宿泊者ときちんとコミュニケーションがとれること」「多種多様な価値観を尊重できること」などが挙げられている。ただ労働させるのではなく、「お手伝い」を通じて提供者ならではの体験価値が与えられるかが重視されるようだ。
宿泊者はプラットフォーム上で希望の宿泊場所を探し、提供者に申し込みを行う。求められるスキルや「お手伝い」の内容について提供者からの回答を得て、待ち合わせの日時などが決まればそのまま出発可能だ。
サービス開始時点の宿泊場所としては、かかしの一本足かえるのあぐらが運営する宮城県の古民家が登録されている。山あいにある築170年の古民家だが、補修・改修を行いたい箇所が多く、断熱工事や本棚の製作等、主に大工DIYの「お手伝い」をしてもらえる宿泊者を募集している。
東京オリンピックを控えて民泊の普及が始まったが、宿泊者と提供者の間でのミスマッチによるトラブルが多く聞かれる。「RONIN BANK」では事前にプラットフォーム上でやり取りができ、「お手伝い」を通してコミュニケーションが図れるため、こうしたトラブルを解消し民泊の良さを引き出すことが期待できそうだ。(記事:藤原大佑 ・記事一覧を見る)
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