レポハピ、1.3億円資金調達でSNSファンリレーション事業を拡大

2019年1月24日 11:03

印刷

 SNSに投稿・発信するユーザーのデータを可視化するサービスを提供しているレポハピは、銀行系キャピタルなど複数社を引受先として、1.3億円の第三者割当増資を行った。これにより、需要が高まっているSNSファンリレーション事業の拡大に取り組むための、体制とサービスを強化する。

【こちらも】ロボット活用で農業効率化のレグミン、1億円調達 農業のIoT化を加速へ

 インターネットやスマホが普及した昨今は、企業や団体が発信する商品・サービスの情報よりも、消費者発信の影響力がますます強くなっており、SNSによる情報拡散が主流となりつつある。今や企業は、自社のオウンドメディアやペイドメディアなどの自主的な発信よりも、消費者が情報発信の起点となるアーンドメディアを重視する。なぜなら、消費者が自ら拡散するので宣伝費のコスト削減につながり、手間も軽減されるからだ。そのため、いかに自社商品・サービスのファンを増やし、そこから良い情報を発信させるための顧客管理や戦略づくりが重要となる。

 一方で、こうしたファンの中から口コミ拡散に協力してくれる優良顧客を見極め、効果的なアプローチを実践できている企業は少ないのが現状。この問題を解決すべくレポハピが開発したのが、「SNSレイティングデータベース」だ。

 「SNSレイティングデータベース」は、SNSユーザーの趣味や行動履歴、拡散傾向、反響結果などをもとに、その口コミ力を可視化できるシステム。発信力や影響力のある消費者のデータを独自のスコアリングで蓄積し、評価を積み重ねたこのデータベースを利用すれば、企業は自社商品の情報拡散に有利なファン層を把握することができる。

 今回の増資による事業拡大の最初の取り組みとして、SNSレイティングデータベースを活かして地域のSNSアクティブユーザーをデータベース化する「地域ファンサイト事業」を3月からスタートさせる。大坂梅田エリアから開始し、順次エリアを拡大していく。

 また、自社独自のレイティングデータベースを、クライアントが保有する顧客データベースに接続する機能を開発し提供する予定だ。

 さらに、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアムと資本提携し、SNSのアクティブユーザーと企業の新たな関係性を構築するSNSファンリレーション事業のサービス拡大を目指す。

 尚、今回の引受先は、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム、ハックベンチャーズ、三井住友海上キャピタル、三菱UFJキャピタル、りそなキャピタルとなる。

関連キーワード

関連記事