12月の企業物価指数、前年比1.5%上昇も前月比マイナスで伸び率縮小

2019年1月18日 09:26

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 日本銀行の発表によると、石油関連や化学製品などの下落により、12月の国内企業物価指数、輸入物価指数、輸出物価指数の3つがいずれも前月比マイナスとなったことが分った。

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■企業物価指数は24カ月連続プラス

 16日、日本銀行が2018年12月の企業物価指数(速報値)を発表した。国内企業物価指数は101.5で前年同月比1.5%上昇し24カ月連続でプラスとなったが、前月比は0.6%低下と2カ月連続減少し、伸び率は減少している。また、輸出物物価指数(円ベース)は96.5で前年同月比1.2%低下(前月比1.1%低下)、輸入物物価指数(円ベース)は100.3で前年同月比3.3%上昇(前月比3.9%低下)となった。3つ全てが前月比マイナスとなるのは、2018年3月以来のこと。

■石油や化学関連が下落

 下落に寄与した品目では石油関連や化学製品などが多い。国内物価指数では、ガソリンや軽油などの石油・石炭製品で寄与度がマイナス0.50%と大きかった。ついで、キシレン・ベンゼンなどの化学製品がマイナス0.07%、鉄くずなどのスクラップ類がマイナス0.04%となっている。輸入物価指数ではパラキシレン・スチレンモノマーなどの化学製品の寄与度がマイナス0.64%、輸入物価指数では原油・ナフサ・液化石油ガスなどの寄与度がマイナス3.11%となっている。

■紙製品や電力などが上昇

 国内物価指数で上昇したものでは、ダンボールなどのパルプ・紙製品でプラス0.04%、電力などでプラス0.04%。輸出物価指数では映像機器・電子機器用コンデンサなどがプラス0.01%、輸入物価指数では鶏肉・牛肉などがプラス0.01%となっている。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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