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中四国の大手スーパーフジ、イオンが筆頭株主へ 進む業界再編
フジ【8278】は16日、イオンが同社の筆頭株主になることを発表した。昨年10月に同社とイオンの間で締結された資本業務関係において予定されたもので、イオンは今後、安定株主として長期保有の意向であるという。
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フジは愛媛県松山市に本社を置く大手小売企業。四国4県と広島、山口県を中心に様々な業態のスーパー・小売店を展開している。
これまでフジの筆頭株主であったのは、ヨンドシーホールディングス【8008】の子会社アスティで、イオンは、2月28日付でアスティより3,637,300株のフジ普通株式を取得する予定。これにより、アスティの株式保有比率は20.87%から11.35%となり第2位の株主となる一方、イオンは保有比率13.31%の筆頭株主となる見通しだ。
資本・業務提携では、両社間で役員を派遣し、商品の共同開発や物流の効率化を図るとしている。さらに共同調達によるコスト削減や、クレジットカードやポイント制度の共同利用も進められる予定だ。ただし、両社が独自に進めてきたプライベートブランドやポイント制度があるため、その調整には時間を要すると思われる。
フジは拠点である四国地方で人口減少が進んでいることに対して単独での生き残りを懸念していた。一方でイオンはすでに中四国で展開する関連スーパー3社の経営統合を進めていた。今回の資本提携によって中四国で両社合わせて400を超える店舗が展開されることになり、フジもイオンの中四国スーパーの一角を担うことになる見通しだ。
近年小売業界では経営統合や提携など再編が積極的に行われている。特にイオンとセブン&アイの大手2社と地域の中小型スーパーでの関係強化が顕著である。人口減少や業態の多様化が進む中でこういった再編は今後も続くものとみられる。(記事:福井廉太・記事一覧を見る)
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