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Microsoft、Windows 10 バージョン1903で導入予定の「予約済み記憶域」機能を解説
Windows 10の今春の大規模アップデート(19H1、バージョン1903)で導入予定の「予約済み記憶域」についてMicrosoftが解説している(TechNet Blogs — Storage at Microsoftの記事、Windows Experience Blogの記事)。
ユーザーが保存したファイルでシステムドライブがいっぱいになると新たな一時ファイルを格納できなくなり、システムやアプリが正常に動作しなくなることがある。19H1では更新プログラムや一時ファイルなどが自動的に予約済み記憶域へ保存されるため、このような問題が発生しにくくなり、更新プログラムもスムーズに適用可能になるという。不要になった一時ファイルはストレージセンサーが自動で削除するが、予約済み記憶域がいっぱいになった場合には一時的に他のディスク領域を使用するため、システムやアプリの動作に影響を与えることはないとのこと。
予約済み記憶域の機能はWindows 10 Insider Preview ビルド18298以降で利用可能となっているが、テストするにはフィードバックHubのクエスト「予約済み記憶域を有効にする」に従ってレジストリを設定する必要がある。設定後、より新しいビルドにアップグレードすれば予約済み記憶域が有効になる。MicrosoftのCraig Barkhouse氏のコメントによると、予約済み記憶域の機能は、サービシングスタック専用の領域を予約する新機能がNTFSでサポートされたことにより実現したそうだ。
予約済み記憶域の状態を確認するには、「設定」アプリの「システム→ストレージ」で「表示するカテゴリを増やす」をクリックし、「システムと予約済み」を開けば確認できる。Storage at Microsoftの記事には最低7GBの記憶域が予約され、言語パックやオプションのプログラムを追加した場合にはさらに予約サイズが大きくなると説明されているが、手元の環境(ビルド18312: 英語の言語パックとWindowsサンドボックスを追加済み)では2.91GBだった。
また、記事ではWindows Insider Programに登録してクエストを完了すればテストできるように記載されているが、Windows 10 バージョン1809に該当のレジストリキーは存在せず、Windows Insider Preview ビルド18290にはレジストリ値が存在しなかった。現在Windows Insider Programで入手可能なビルドはISOイメージのビルド18290と9日にファーストリング向けの提供が始まったビルド18312のみとなっており、バージョン1809またはビルド18290からビルド18312へアップグレードした場合に予約済み記憶域が有効になるかどうかは未確認だ。
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