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ウエルシア、一本堂を吸収合併 中国地方ではジュンテンドーから7店舗買収
ドラッグストア大手のウエルシア薬局は、東京都内でドラッグストアを展開する一本堂を吸収合併するとともに、中国地方のホームセンター・ジュンテンドーからドラッグストア7店舗の事業譲渡を受ける。持ち株会社のウエルシアホールディングスが明らかにした。
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ウエルシア薬局と一本堂の合併は両社とウエルシアホールディングスの取締役会で決議された。ウエルシア薬局を存続会社、一本堂を消滅会社とし、両社の株主総会で年明けに承認を受けたうえで、2019年3月1日付で合併する。一本堂は都内で約40店を営業している。
ウエルシアグループは3月、首都圏での経営基盤を強化するため、一本堂を完全子会社として経営統合した。その後、基幹システムやPOSレジを統一し、店舗看板を「ウエルシア」に変更していたが、ドラッグストア業界が競争激化で売り上げの伸び悩みが続く中、本部機能の効率化や従業員の交流など経営資源の有効活用を目指して合併に踏み切った。
また、ウエルシア薬局の取締役会では、島根県に本社を置くジュンテンドーが「サンデーズ」の名称で展開する島根、広島、岡山3県のドラッグストア合計7店舗の譲渡を受けることも決議した。譲渡日は2019年2月末の予定。売却額は資産や負債を精査したうえで、今後詰める。
ウエルシア薬局は東北地方から関西地方までで合計約1700店を営業しているが、これで中国地方に初進出することになる。今回の事業買収を関西より西へ進出するきっかけにしたい考え。ジュンテンドーはドラッグストアの売り上げが2018年2月期で約16億円と全売上高の約4%を占めているが、事業譲渡後は本業のホームセンター事業に専念するとしている。
ドラッグストア業界は国内の人口が減少傾向に入る中、高齢化社会の振興を追い風に店舗数や売り上げを伸ばしてきた。しかし、最近は成長に鈍化傾向が見られ、競争が激化している。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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