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PCデポ、上期営業利益は前年比7.9%増 “計画的創造”に向け人材投資を積極推進
決算ハイライト
野島隆久氏(以下、野島):野島でございます。みなさま、忙しい中(お越しいただき)ありがとうございます。それでは、本年度の半期の決算につきまして、概要ならびに今後の見通しについて、ご説明を申し上げます。
まず、決算ハイライトでございます。当社の半分以上を占めるソリューションサービスの売上高に関しては、前年同期比で110パーセント程度の推移でございました。
内容的には、2017年9月より発売を開始しています、プレミアムサービスとデバイスを一緒にした(商品)。最近「サブスクリプション」という言葉をよく耳にしますが、当社ではメンバーサービス一体型と申していますが、これらの商品を発売していることによる寄与。また、メンバーのプレミアムサービスという、サービスの売上の柱の中心です。これのメンバーの利用機会を推進。そのようなことをやってまいりました。
その結果、売上高は200億円ちょっとで、前年比で約4パーセントほど減少いたしています。営業利益・経常利益につきましては、前年同等ほどをおよそ確保いたしまして、当期の利益はこのようになっています。
この期におきましては、とくに当社が今、新しいものを(考えており)……少しビジネスの構造を変化させるということで、一時的な短期雇用、また短期的なセールといったものを、おおよそ「実施しないこと」による販管費の減少等が、PLから見えるかと思います。
一方、現在いる社員や、今後採用する新入社員といったものに対して人材投資を実施していますので、そのようなことから、長期的な投資を人材に対して行っている。販売の機会に対して適正に人を配置するより、長期的な人材に対してしっかり投資をしていくというスタンスで、取り組みを行っています。
PL(連結)
期初に描きました計画に対しては、おおむね順調ではございますが、売上高に関しましてはご存じのとおり、少しビハインドぎみということになろうかと思います。
とくに商品売上高に関しましては、前年を20パーセント強下回っています。これに関しては、先ほど申し上げました一時的な販売といったものに対する機会に対して、適切に充てていない。その代わり、季節要因・変動がないサービスや、メンバーさまを中心にしたビジネスモデルに、とくにヒューマンリソースを中心に充てています。
また、子会社関連……インターネット関連ですが。こちらはおおむね前年どおりということから、売上高・総利益に関しましては前年から約5億円程度減少いたしましたが、一方、セールやそのような宣伝広告費。また、それらによる準備費用。そして、その一時的な雇用。このようなものをなるべく控えることによりまして、販管費はそれを上回る減少になっています。
商品別売上高
売上高・商品のサマリーに関しては、ご覧のとおりでございます。
年々、ソリューションサービスの売上高は増加いたしていまして、パソコンや周辺機器といったものは若干下がりぎみではございます。一つひとつを紐解きますと、しっかりお客さまにサービス商品として提供しています。当社のメインストリームでありますインターネットデバイスに関しては、さほどサービス事業を含めたデバイスの販売売り逃しみたいなものはないと思っています。
ソリューションサービス売上高/構成比四半期ごと推移
ソリューションサービスの売上高・構成比でございます。
昨年第3四半期から新製品を発表しまして、第4四半期・第3四半期・第2四半期(と比べると)少し落ちぎみではあります。ただ、そのような意味では、一人ひとりのお客さまの将来に対するベネフィットといったものは、しっかり足元を固めようとしていますので、当社がおよそ見込んだ数字の内外と理解しています。
経常利益額/利益率 四半期ごと推移
経常利益額・利益率の推移でございますが、このようになっています。
第1四半期から第2四半期は、およそ季節要因も一部あるものですから、そのようなもの(の影響)と、ソリューションサービスのモデルを切り替えようとしていますので、その切り替え時期にきているかと思います。
BS(連結)
BSは、大きな変化はございません。
棚卸資産等は少し減少していますが、iPhoneの発売のタイミングやコンピュータの入れ替えの問題によって、この程度は左右してしまうレベルの在庫の変動額かと思います。
CF(連結)
キャッシュフローも大きな変化はございませんが、前年同期比に関しましては、以上のようなキャッシュフローになってございます。
前提比較
前提比較について、少しご説明をいたします。
2019年3月期、当社としましては、もともとの前提としまして、サービス売上高や総利益率をこのように開示していました。
上期の結果を申し上げますと、サービス売上高は、通期計画が7パーセント増と見ていましたが、上期に関しましては10パーセント程度増えています。ただこれは、前期の上期と前期の下期とのバランスもございますので、おおよそ計画に近いところかと思います。
売上高総利益率は46.5パーセントで、同じように通期計画見込みを上回っています。これに関しましては、少しサービス売上高の比率が上期は上昇傾向でございますので、粗利が上がっている。
設備投資に関しましては、改装・リノベーションといったものが中心でございますので、そのような意味では、だいたい期の半分で半分ぐらいの使用ということで、ご理解いただければと思います。改装は、3店舗をいたしています。
2019年3月期 計画
2019年3月期の計画に関しては据え置いていますので、前提に関しても下期は少し……前年が高いぶん、いくらか低めに出るかもしれませんが、この程度を見込んでいます。売上高は下期が売上が大きいものですから、そのような意味では下期次第ということも含めて(になる)かと思います。
利益・設備投資・減価償却に関しましては、およそおおむね計画どおりでございます。
経営目標
当社、中期目標としては、売上高経常利益率10パーセント・ROE15パーセントで、それぞれ変えずに据え置いていますので、この方向でやってまいりたいと思います。
2019年3月期のトピックス (予定)
それでは、今期を含めました今後の事業環境や取り組みについて、少しご説明を申し上げます。
2019年3月期におきましては、すでに9月までは終わっているところ。また、10月ぐらいまではおおよそ確定したところでございます。この中で出てくるのは、例えばeスポーツであったり、またはプログラミング教育であったり、今までのモノを使うことから、徐々に「モノを使ったコト」へシフトしているイベントが出てきているかと思います。そのような意味では、私どものサービスニーズは今後も、引き続きあるんじゃないかと感じています。
2019年3月期以降のトピックス(予定)
また、2019年・2020年を見ますと、中古のスマートフォンのSIMロックの解除であったり、また保険適用の治療アプリであったり、いろいろなものがインターネットデバイスやインターネット環境に向けて、外的環境が整えられていくこと(が予想されます)。
このような項目をまとめて一括して整理しますと、サービス事業に対してしっかりした取り組みをやっていくことが、我々にとってはいい選択肢であろうということから、今期の取り組みをいたしています。
マーケット環境→当社下期見通し
簡単に、これから出てくる状況や、今期の下期の見通しを整理しますと、マーケット環境に対して、当社の見通しはこのように見ています。
1番目に、パソコン・タブレット・スマホの、いわゆるデバイスの状況でございます。コンピュータに対しては、下がりすぎたのはもちろんあるのですが、プラス要素もありまして、当社としては強気に見ています。
タブレットに関しては、少々厳しめ。あと、スマホに関しては、Android等の扱いを少し減らし、そのような意味では若干ビハインド部分もありますが、今後のサービスニーズ等をしっかり確保できる方向でやっていきたいと考えています。
2番目でございますが、教育をはじめ文教マーケット、またeスポーツマーケットといったユーザーの裾野の広がりに関しましては、ニーズが今後も高い。それに対して、量と質とを向上させていく取り組みをやっています。
そして3番目でございますが、いわゆる「サポート」という領域に関しましては、いろいろな販売店さんであったり、またはネットを通したり、遠隔の電話であったりということが取り組まれていると思いますが。当社といたしましては、計画的提案や計画的創造にまで幅を広げようとしています。
PC DEPOT Premium Member①
少し、当社のもともとのメンバーシップの構造について、簡単にビデオでご説明したいと思います。
(動画が流れる)
野島:当社の「スマートライフ」は、ご覧いただいたように、どちらかと言うと商品の数よりお客さまの数のほうが目立つ程度のもので、年末に向けて各店、座席の増設等を行っています。
ビジネスモデル 進化
ビジネスモデルの進化というプレゼン資料をお出ししましたが、少し冗長的で難しいので、簡単にご説明させていただきます。
私どものメンバーシップ……いわゆる継続型の保守サービスに関しましては、2006年よりおよそ12年間やってまいりました。今のビデオのように、「『困った』を解決」という物事の考え方から、お客さまに継続的にうちのメンバーになっていただいて、継続的に使い方をレクチャーしたり、またトラブルのときにレスキューしたりということをやってまいりました。
今年取り組み始めているのが、「継続的に将来にわたってコンサルをしていく」というモデルでございます。キーワードはいくつかあるのですが、お客さまの来年・再来年、またその次の年のことを一緒に考えましょうということをやっています。
当社のメンバーシップは、ハードウェアまで一緒にくっついているモデルですと、4年間の最低利用期間がございますので、お客さまの4年分のコンサルティングは、場合によっては家庭ごとに可能かという仮説のもと、そのようなコンサルタントをしようとしています。
PC DEPOT Premium Member②
少し、メンバーシップをいくつか整理して並べます。
左側は従来。従来は、「どんなデバイスでも」「いつ購入したものでも」「どこで購入したものでも」「ご家族どなたさまでも」サポートします、ということをやってきたのですが。
今我々が取り組んでいるのは、「これから先のものでも」「これから購入するものでも」「どこで購入するものでも」「あらゆる先の未来価値を、お客さまと一緒に創造しましょう」ということをやっています。
「未来デジタルライフ」に向けて
それらを「変化(させる)」というのは、単に商品だけのことではございません。当社の運営・オペレーションに関しても、大きく変化をさせていまして、現在も変化中でございます。変化が完了したわけではございません。
従来まではお客さまの要望に応じて、効率よく物事に対応できるよう、このようにスタッフを部署別に配属し、機能的にオペレーションすることをやってまいりました。
今後に関しては、「1お客さまにつき3名のスペシャリスト」でほぼ対応する(ように)と、現在組み換えを行っています。基本的には、当社では「デジタルライフプランナー」という俗称で呼んでいますが。
社内的な一つひとつの呼称で言いますと、「セールス」という呼称から「コンサルタントデザイナー」。「エンジニア」という呼称から「エンジニアーチシャン」。「オペレーション」という呼称から「メンバーベネフィットデザイナー」という呼称に名前を変え、社員たちの教育を行っています。
PC DEPOT Premium Membe3③
これによってお客さまは、「商品ごとに担当が変わる」、また「困った修理の症状によって担当が変わる」ということではなく、「この3人の専任担当チームに対してあらゆることを注文すれば、この専任担当者が3人でおおよそ対処をする」という取り組みをやっています。
私どもはコンピュータの……例えばエンジニアのレベルにしても、また商品知識に関しても、すべて自社社員でやっています。他の流通さんに比べると、この分野においてはどちらかと言うと、専門的知識を有しています。
ただ、その「専門的知識」は、1人でやることではなく、7人・8人で分担することで補ってきたわけですが。今後はこれらを3人で補っていくという、知識の縦軸をグッと増やしていき、横軸をグッと広げていくことに取り組んでいます。
研修風景 イメージ
少し、研修のイメージ等をビデオでご覧いただきたいと思います。
(動画が流れる)
野島:非常にわかりづらいのですが、お客さまの「『コト』に対して触れること」から、「『コト』に対して、なるべく社員がアプローチができるように」。そのような教育をいたしています。
計画的創造に向けて
したがって、当社の現在のこのような教育、また人材育成に関わる投資は、2015年等に比べますとおよそ5倍ぐらいの量になっています。
社内研修・自己学習・Design思考訓練・社員教育・読解力・イメージ力・判断力・思考力・表現力と、いろいろな基礎能力の底上げを図っています。
未来価値創造・計画的創造 イメージ
それらをやることで、お客さまに対して、通常の……「ただモノを買う」とか「ただサービスを受ける」ということではなく、新たな価値が創造できるとイメージしています。
(動画が流れる)
未来デジタルライフに向けて店舗アップグレード
野島:また、引き続き現在も……年末商戦ではないのですが、やはり年末はお客さまが多くございますので、そのようなお客さまに向け売場を整備し、とくに座席を増加させています。
単純に言いますと、もちろん売上高にはまだ計上されていませんが、例えば来年(2019年)の春、「子どもが入学なので、コンピュータを検討している」ということになりますと、例えば本日の時点で、もうすでにコンサルタントを開始しています。そして来年の春、お客さまがお見えになるのをお待ち申し上げている。
そのようなことから、まだまだ我々のサイクルが未来の……売上で言いますと「受注」と言うんでしょうか? これがすべてできているわけではございませんが、おおよそイメージをしている姿の……これは印象でしか言えないのですが、1割程度ぐらいまでにはきたのではないかと理解をしています。
コンサルティング数 イメージ
コンサルティングのイメージで言いますと、2018年の6月にこの程度だったものが、9月ぐらいで4~5倍。そして、この2019年の春に向かって、多くのお客さまのコンサルティングの未来に向けた、いわゆる「コンサルティング結果」みたいなものが、ダーッと貯まり始めると理解をしています。
Edusocialment & Live
とくに、私たちは店舗を単に「販売する場所」と捉えず、Education・Social・Entertainment、これらをLIVEによって体感していただく生産の場所だと理解しています。
すでに社内では、もう「販売」といった言葉は使用されていません。「生産」と使用されています。お客さまとの……例えば「楽しさをちゃんと『生産した』」という表現を、社内ではすでに使っています。おおよそ半年近くやっていますと、だんだんそのような表現も板についてきた状態かと思います。
2019年3月期 店舗展開
店舗展開でございますが、今年は5店から10店程度、店舗のリノベーションを進めてまいります。
また、先ほど申しましたように、すでに「スマートライフ」に変えている店舗も、座席の増設やコンサルティングができる環境をちょこちょこ改装していますので、徐々に増え始めています。
2019年3月期 継続方針
2019年3月期の方針について、簡単にまたお知らせしますが、我々は「大量消費」「大量販売」は、わりと早い段階から否定しています。そして、ビジネスモデルを継続・進化をさせようということから、「継続サポート・継続利用」、プラス「計画的提案・計画的創造」と定義しています。
一番下に、外的環境をまとめてありますが。従来は、ビッグデータを使ったお客さまへの適切化とか、いろいろな「ロボット化」とか「高効率」とか、このような言葉が使われていましたが。
当社ではどちらかと言うと、「将来をちゃんとコンサルディングしよう」や、「創造的・計画的」「個々の人間力を強化する」。このようなことに対して、大きな取り組みをやっています。
私どもが、このサービス事業に大きく足を踏み出しました2006年のサービスの売上高は、3パーセントから5パーセントでございます。それが、2016年には約50パーセントに達しています。
本日販売するぶん、また、お客さまが来年度以降ご利用になりたいサービスやご利用になりたいこと。これらの構成比はまだまだ1桁ではございますが、見えている世界ですので、(達成まで)そんなに時間は要さないのではないかと考えています。
今後のPC DEPOT イメージビデオ
今後のイメージについて、本日お話ししたことにつきまして、少しビデオでまとめましたので、できればご覧いただければと思います。
(動画が流れる)
野島:まだまだ出発点ではございますが、お客さまによってはもう3年分~4年分をお任せいただいている方も増えています。そのような意味では今後、例えばAIスピーカーや、またIoTに関わる機器も合わせて出てくれば、私どもにお任せいただける確率が意外に高まっているのではないかと思います。
当社は
「何を買っていいのかわからない」から始まり、もちろん「どう接続していいのかわからない」「どう使っていいのかわからない」まで、あらゆることを網羅できる、当社のメンバーシップの強みを活かしたモデルを進化させてまいりたいと思いますので、今後とも引き続き、みなさまにはご理解のほどをお願い申し上げたいと思います。
本日は、どうもありがとうございました。
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