Appleが埃対策しなかったことがiMacやMacBookの故障原因と主張の集団訴訟

2018年12月4日 23:07

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記事提供元:スラド

headless曰く、 AppleがiMacやMacBookの冷却用吸気口に埃よけのフィルターを搭載しなかったことで内部に埃が侵入し、故障やパフォーマンス低下の原因になった(Filter Defect)として、補償を求めるクラスアクション訴訟が米国で提起された(法律事務所Hagens Bermanのニュースリリース詳細情報9to5Mac訴状PDF)。

 特に問題視されているのは、iMacの液晶ディスプレイとガラスの間に埃が入ることで生ずるシミのようだ。問題が何件も報告されているのにもかかわらず、Appleは設計上の問題であることを認めず、ガラスを取り外して清掃することも拒否し、ディスプレイユニット全体の交換が必要だと主張したという。しかし、数百ドルを支払ってディスプレイユニットを交換しても再びシミが発生し、原告の中には繰り返し交換が必要になった人もいるそうだ。また、埃がマザーボード上に蓄積して熱がこもり、パフォーマンス低下や故障の原因にもなったとのこと。

 消費者を代表する原告3名はいずれもiMacユーザーだが、Apple関係者や担当判事などを除くMacBook/MacBook Pro/MacBook Air/iMac/iMac Proの所有者全員をクラスメンバーとして提案している。原告側の弁護を担当する法律事務所Hagens Bermanによると2013年以降のモデルが対象とのこと。金銭的な補償としては有償で修理をしたクラスメンバーに対する修理費用補償のほか、画面のシミやパフォーマンスが原因で大幅な低価格でコンピューターを売却せざるを得なかったクラスメンバーに対する損失補填を求めている。

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