部屋の窓から青い地球の姿を ISSで撮影された映像を配信 アトモフ

2018年11月16日 17:02

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デジタル窓に映し出された地球の姿。数台を組み合わせることでより迫力のある映像が楽しめる(写真:アトモフの発表資料より)

デジタル窓に映し出された地球の姿。数台を組み合わせることでより迫力のある映像が楽しめる(写真:アトモフの発表資料より)[写真拡大]

 世界各地の風景を窓の外にあるかのように映し出す窓型のディスプレイ「デジタル窓」を開発したベンチャー企業、アトモフ(京都市中京区)は15日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が提供する宇宙から見た地球の映像を配信すると発表した。4K撮影された鮮明な映像で、自宅やオフィスにいながら、宇宙空間を浮遊しているような気分を味わえるという。

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 配信するのは、地球の上空400キロを周回する国際宇宙ステーション(ISS)の有人実験施設「きぼう」の日本実験棟から4K撮影された地球の映像。映像では雲の動きも見ることができ、巨大な雲が渦をまく大型台風も観測できるという。また、宇宙船の窓枠の映像を重ね合わせることで、宇宙船の窓から地球を眺めているような雰囲気も楽しめるようにしている。

 同社はこれまで、主に海外や国内観光地の風景など700本以上の映像を配信してきたが、まるで宇宙で生活をしているような映像を配信できないかと、JAXAの共創型研究開発プログラム「宇宙イノベーションパートナーシップ」に応募。それがきっかけで、日本最大級のストック素材販売サイトを運営するアマナイメージズを通じて、JAXAが撮影した映像の提供を受けられるようになった。

 同社が開発した「デジタル窓」は高さ64センチ、幅38センチの窓のような形をしたディスプレイで、同社が有料配信する映像をまるで窓の外の景色のように映し出す。また、映像に合わせた自然や街中の音声も流すことができる。

 元任天堂のエンジニアの姜京日社長が開発し、2016年の発売以来、日本国内だけでなく欧米など海外にも出荷。個人宅だけでなく、ホテルやクリニック、カフェなどでも使われている。価格は1体6万9800円、ストレージ容量が4倍の128GBモデルが8万9800円。

 同社は「真っ暗な宇宙の中で青く色鮮やかな地球の姿を見ることで、部屋が一気に宇宙空間に染まるような体験を楽しんでほしい。将来的には、宇宙からのライブストリーミングの可能性も模索し、宇宙の魅力と可能性を多くの人に伝えたい」としている。

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