メキシコで偽ニュース発端の殺人、SNSで扇動された群衆が無実の人を焼き殺す

2018年11月15日 09:08

印刷

記事提供元:スラド

nemui4曰く、 今年7月、インドで偽ニュースを発端とする殺人事件が発生したという話題があった(過去記事)。インドではWhatsAppなどのメッセージングサービスで広まったデマがきっかけの暴力事件が多数発生しているそうだが、今度はメキシコで似たような事件が発生した。偽ニュースで扇動された群衆らが、無実の被害者2人を殺害したという(セキュリティホールmemoBBCGIGAZINE)。

 BBCトップの写真はおそらく取り巻きの群衆が撮影してたんだろうけど、これだけの衆人環視の中で焼き殺されてるのが恐ろしい。警官らしい人が奥に居るけど止められなかったのか、止める気は無かったのか。

 被害者らを「誘拐犯」と名指しするデマがWhatsAppで出回り、それによって集まった人らが被害者らに暴行を加えたうえ、ガソリンをかけて火をつけたという。被害者らは住民とのトラブルで警察からの取り調べを受けていたようだが、特に犯罪を起こしたわけではないとのこと。しかし、住民は被害者らを実際には発生していない誘拐事件の犯人だと信じ込み、警察施設から出てきた2人を襲ったそうだ。

 その後の捜査で偽ニュースを拡散した人物や、暴行に関連した人物らが逮捕されたそうだが、多くの実行犯は捕まっていないという。

 スラドのコメントを読む | ITセクション | IT | SNS

 関連ストーリー:
インド政府、偽ニュース拡散防止のためメッセンジャーアプリ「WhatsApp」の暗号化解除を要請 2018年07月27日
SNSで拡散されるデマ、翻弄されて注意喚起を行う自治体も 2018年06月20日
同人誌即売会で著作権侵害が行われているというデマ、警察に通報されるトラブルに発展 2018年02月28日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事