NYの視点:米パウエルFRB議長、11月FOMCの方針維持か=討論会、一部ではタカ派姿勢緩和期待も

2018年11月14日 07:37

印刷

記事提供元:フィスコ


*07:37JST NYの視点:米パウエルFRB議長、11月FOMCの方針維持か=討論会、一部ではタカ派姿勢緩和期待も
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が14日にダラス連銀主催の討論会に出席する。パウエル議長は前回9月のFOMCで発表されたドットプロット(予測)を変更する可能性は少ないと見られている。9月のメンバーの金利予想では年内あと1回となる12月の利上げ、2019年3回の利上げが平均。市場の展開を強調する可能性も低いと見る。

パルエル議長は政策が指標次第であるとしながらも、金融状況が見通しに与える影響に言及するかどうかに焦点が集まる。世界経済の減速観測を背景とした需要鈍化懸念を受けた原油安、株安を受けて、一部の市場参加者は議長が「金融政策は中立に程遠い」とした先の発言を緩和する可能性もあると期待している。議長が「中央銀行は利上げのサイクルを過剰に加速しない」と、確認してくれることを期待している。

議長の発言やFOMCのメンバーの「中立水準以上に達するまで利上げを継続する」との見通しを受けて、FRBの利上げが行き過ぎる、または、FRBの政策の間違いへの警戒感も最近の株安の一因となった。《CS》

関連記事