関連記事
Apple T2 Securityチップ搭載のMac、Linuxは起動できないか
headless曰く、 Apple T2 Securityチップ(T2チップ)を搭載した最新のMacではLinuxが起動できないという話が出ている(Phoronix、Neowin、Softpedia)。
根拠とされるのはT2チップのセキュリティに関するAppleのホワイトペーパー(PDF)の記述だ。これによるとT2チップ搭載MacのUEFIファームウェアにはWindowsのセキュアブートに使われる「Microsoft Windows Production CA 2011」証明書が含まれており、Boot Camp Assistantを使用してこの証明書を信頼するよう設定することで、Windowsのセキュアブートが可能となる。
しかし、Microsoftのパートナーが署名に使用する「Microsoft Corporation UEFI CA 2011」証明書は現在のところ信頼できる証明書としては扱われないのだという。そのため、この証明書で署名した各種LinuxのブートローダーはT2チップ搭載Macのセキュアブート(安全な起動)で使用できないことになる。
一方、Appleのサポートドキュメントによれば、T2チップ搭載Macの安全な起動には「セキュリティなし」というオプションがあり、これを選択すると起動ディスクの検証が行われなくなる(セキュアブート無効)と記載されている。そのため、このオプションを選択すればLinuxを起動できるように読めるが、実際に試してみたところ起動できなかったとの報告も出ている。
現在のところ、T2チップを搭載するMacはiMac Proと2018年モデルのMacBook Pro、7日発売の新Mac miniおよび新MacBook Airとなっている。MacBook ProではT2チップ搭載以前のモデルでもドライバーの関係でLinuxが正常に動作しないことが報告されているが、旧Mac miniでは特に問題は報告されていなかったようだ。
スラドのコメントを読む | Linuxセクション | Linux | セキュリティ | アップル
関連ストーリー:
Apple、Mac miniを4年ぶりにアップデート 2018年10月31日
Apple T2チップを搭載したMac、サードパーティー修理業者や個人での修理が困難になる可能性 2018年10月08日
Google、Pixelbookにマルチブートオプションの追加を計画? 2018年04月22日
LinuxノートPCの3割がWindowsとのデュアルブートという調査結果 2017年07月09日
Mac ProにはWindows Serverが導入できない? 2014年05月20日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク